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爆薬の編集履歴

2014-05-28 16:43:48 バージョン

爆薬

ばくやく

火薬類で爆速が音速を超えるもの

定義

燃焼速度が音速を越え(爆轟)、爆ごうに伴う衝撃波の破壊的作用(動的効果)と生成ガスの膨張による力(静的効果)を利用した破壊的用途に供されるもの。


爆轟(ばくごう)とは

爆轟とは爆発物中を超音速で反応が伝播する現象で、先行する衝撃波とその背後で生じる化学反応からなる。


爆速の参考

硝安油剤爆薬(ANFO):約3000m/秒

含水爆薬(スラリ/エマルション):約4000~6000m/秒

3号桐ダイナマイト:5000~6500m/秒

トリニトロトルエン:6900m/秒

威力はANFO<含水爆薬<桐ダイナマイトTNTの順である。


爆薬の取扱いについて

爆薬は鈍感なものが多く開放状態で火をつけても緩やかに燃えるが、雷管や導爆線といった火工品で衝撃を与えた場合、爆ごうする。ANFOは6号雷管では起爆しないほど鈍感。

例外に、雷管などに用いられる起爆薬がある。起爆薬はわずかな衝撃で爆ごうする。


爆薬の種類

産業用爆薬

硝安油剤爆薬:硝酸アンモニウム爆薬と軽油を混ぜたブツ、粒状で水に溶ける。6号雷管では不爆、添爆薬(てんばくやく)が必要。

含水爆薬:水を含む爆薬の総称、スラリ爆薬とエマルション爆薬がある。魚肉ソーセージ風の梱包

3号桐ダイナマイト:ニトロゲルが6%超えるブツ、凍結すると鋭感になるので危ない。


軍用爆薬

TNT:水に溶けず吸湿性なし、結晶状。鈍感、導火線による火炎の伝播では爆発しない。

RDX(トリメチレンニトロアミン):結晶状。打撃、摩擦に敏感。通称C4魚雷等の炸薬にも使用。

HMX:結晶。導火管チューブの内側に塗布、TNTと混合しミサイル等の弾頭に使用。


起爆薬

DDNP(ジアゾジニトロフェノール): 粉末状、雷管に用いられる代表的な起爆薬。

アジ化鉛:発火点が高く、高温地で使う耐熱雷管の起爆薬。銅と反応してアジ化銅を作って危険なので雷管はアルミ製

トリシネート:用雷管や建設用鋲打ち銃の空包の起爆薬。着火性がよく、電気火花でも発火しやすい。

テトリル:結晶状。打撃、摩擦に敏感、添爆薬や雷管内の添装薬(てんそうやく)に使用。


起爆の順番は「起爆薬→添装薬→親ダイ(雷管付いてる爆薬)」


爆薬を取り扱う上で必要な資格

・火薬類取扱保安責任者(甲種/乙種)

・火薬類製造保安責任者(甲種/乙種/丙種)

・発破技師


使用上の許可

貯蔵から使用まで、都道府県知事の許可が必要。

輸送には出発地を管轄する警察署長を通して、都道府県公安委員会の許可が必要


勝手に作ったり、取り扱うと火薬類取締法で罰されるため、製造などを企てたりしないように。


関連項目

火薬 発破 爆発  危険物 ダイナマイト

爆弾 薬莢

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