「しんのすけのいない世界に、未練なんかあるか?」(ひろし)
概要
クレしん映画第10作。ヘンダーランドの大冒険、オトナ帝国の逆襲と並ぶ傑作と名高く、クレしん作品で唯一実写化されたほどの人気を誇る。
第3作『雲黒斎の野望』と同じく時代劇だが、SF要素の強いアクション活劇だった『雲黒斎』に比べれば本作は純粋な時代劇として描かれているのが特徴。野原一家がタイムスリップしたり現代に戻る要因や瞬間が曖昧になっている。
ラストシーンの悲劇はあまりにも物悲しく、恐らくはクレしん作品で最も有名な幕引きであろう。
クレしん作品では珍しく明確な敵組織とバトルがない物語なのも特徴。公開当時は折りし2001年の9.11とアフガン戦争による対テロ戦争が世界を覆い、不穏な空気が日本にも漂っており、「戦争」について題材とした作品でもある。
制作に際して作中での文献検証や時代考証が徹底されており、実写では再現に限界のある合戦の描写に正確性を強く持っている。
あらすじ
ある夜、野原一家は全員そろって美しい着物姿の女性が出てくる夢を見た。次の日、野原家の庭でシロは箱を掘り出し、その中からは「おらてんしょーにねんにいる ひめさまちょーびじん」と書かれた紙が出てくる。その文面を見て目を閉じ、夢に出てきた女性に思いをはせるしんのすけだったが、目を開けた瞬間に戦国時代にタイムスリップしてしまった…。
関連項目
BALLAD名もなき愛のうた(本作を元にしたリ・イマジネーション作品)