フォムト・バーガー
ふぉむとばーがー
「バイズラック!(たいらげろっ!)」
概要
CV:諏訪部順一
- 所属:第6空間機甲師団 第7駆逐戦隊⇒空母「ランベア」第2次攻撃隊
- 肩書:第7駆逐戦隊長⇒空母「ランベア」第2次攻撃隊隊長
- 階級:少佐
- 愛機:空間艦上攻撃機DMB87 スヌーカ
- 座乗艦:メルトリア級航宙巡洋戦艦(名称不明)⇒ガイペロン級多層式航宙母艦『ランベア』
- 年齢:地球年齢に換算して27歳
ガミラスに所属する軍人で、エルク・ドメル上級大将を直属司令官とするドメル幕僚団の一員。彼等の中では最も若く、ドメル幕僚団の中でも最も血気盛んな一面が多く見られる人物である。容貌は旧作におけるバーガーとほぼ同様である(七三分けの髪型や左頬の傷痕という特徴は原作のまま)。
七色星団で戦死したかと思いきや、ランベアが沈没せずに済んだ為に生存していた。劇場版『宇宙戦艦ヤマト 星巡る方舟』にて再登場、ガミラス側における主人公的立ち位置になっている。
性格
血気盛んである一方、ザルツ人に対しては、偏見じみた頑なさがある。その一例として、七色星団海戦出撃前の顔合わせの際、ザルツ人で構成された第442特務小隊に向かって「信用できるか怪しいもんだ」と、公然と言ってしまう事さえあった。なお、信用できない理由は不明確であるが、これはガミラスにおける教育思想等に原因がある(グレムト・ゲールやヘルム・ゼーリックらも同様)。
ちなみに、上司であるドメルには敬意を払ってはいるものの、同じ幕僚団の古参であるヴェム・ハイデルンに対しては、何故か「親父さん」と軽口で呼んでいる(敬語も使っていない)。
ザルツ人を見下すように、ガトランティスに対しても恐れるに足らない存在として見ている(ガミラス内部でも蛮族として見下していることもあるが)。ドメルから窘められることがあり、さらにはヤマト攻撃時にもハイデルンから「燥ぐな!」と窘められている。
軍人としての手腕
若いながら、ドメルと同じく卓越した艦隊指揮能力を有し、同時に艦載機パイロットとしての腕と度胸も有している。電撃戦を行う際、常に一番槍として先陣を切る事から、ドメル幕僚団の中では切り込み隊長の役割を持っている。
小マゼラン外縁部に侵入したガトランティスとの戦いでは、指揮下の第7駆逐戦隊(ガミラスでは第7戦闘団と呼称されている)艦隊だけで、敵戦力の7割を壊滅させている(自軍の損害はケルカピア級航宙軽巡洋艦1隻が被弾し戦列を離れた以外、確認されていないため、これは大戦果と言える)。
もっとも、これはドメルの巧みなミサイル集中攻撃による先手を打った効果も大きい。またパイロットとしては、急降下爆撃機スヌーカを操縦して出撃し、七色星団の悪環境の中にあって、ヤマトのレーダーを両方破壊するという功績をあげている。
人間関係
TV版では詳しく描かれなかったが、劇場版にて恋人のメリア・リッケがいた事が発覚した。配属先も同じになり喜んでいたが、その矢先でガトランティスとの戦闘が発生。バーガーはメリアを救う事が出来ずに目の前で死なせてしまった。なお頬にある傷口は、この時によるものである。
また彼女の姉にあたるネレディア・リッケとは旧知の仲。
経歴(TV版)
初登場は小マゼラン防衛戦の時。ドメルの指揮下にあって、第7戦闘団を指揮してガトランティス艦隊の7割を撃滅するという大戦果を挙げている。小説版では、中央突破からなる背面展開戦法という実施の難しい艦隊戦術を実行に移しており、バーガーは新平も含まれる艦隊でありながらも成功している。
その後、第6空間機甲師団がバラン星へと配属となる。中性子星カレル163で迎撃する事が決まり、そこでヤマトを待ち受けた。彼の部隊の前には現れなかったが、ドメルの集結要請を受けてただ知音反転しワープ。ヤマトの後方に姿を現して追撃戦を展開した。
しかし、ヤマトを追い詰めるも直後にヘルム・ゼーリックの謀略により、デスラー暗殺事件が勃発(実際は暗殺されてなかったが)。これによって艦隊ごと、ガミラスへ強制的に帰還させられてしまう。
その後、ゼーリックが粛清されドメルの嫌疑は晴れたが、バラン星の崩壊でガミラスは多くの艦隊を宙域に取り残してしまった。また、彼らには自前の戦力が無く、レドフ・ヒス副総統が用意した、退役間近のガイペロン級多層式航宙母艦3隻と、同じく退役間近であったゲルバデス級航宙戦闘母艦1隻の計4隻のみ。補充された兵士も老兵や訓練もままならない少年兵ばかりという現状であった。
これに対してバーガーは「空母がたったの4杯だけかよ」とぼやいている。もっとも、これは本土防衛艦隊を牛耳っているハイドム・ギムレーが、故意に兵力の供出をしなかった故であった。バーガー本人は第2空母こと『ランベア』に配属となり、新兵や老兵の多い爆撃隊を指揮する事になる。
七色星団において、バーガーは第2次攻撃隊として初の瞬間物質移送機による奇襲攻撃を行う。小説版では成功率70%と言われていたが、無事に転移に成功した。レーダーの効きにくい中にあって、彼はヤマトの対空火器に恐れることなくギリギリまで突っ込み、ヤマトのレーダー2基を破壊する。
速やかに目標を達した後は引き揚げ、空母に帰還した。だが僚友が次々と戦死ししていき、結局空母に戻って来たのはバーガーのみだった。それでもなお、空母共々前進しヤマトへの砲撃戦を展開。だがドリルミサイルが反転した事で状況が一変、『ダロルド』は撃沈し『シュデルグ』も巻き込まれて轟沈した。
バーガーの乗る『ランベア』は回避したものの、射界に入ってしまい左側面に2発が被弾。機関部や慣性制御等の装置に異常をきたし、最上甲板に係留していた艦載機の殆どを雲海にばら撒きながら、『ランベア』自身もバーガーと共に雲海に沈んでいった。その際、バーガーは悔しさを前面に出して「こんな結末、認められるかよぉ!!」と叫び声をあげていた。
経歴(劇場版)
雲海に没していった『ランベア』は、実は嘉禄も雲海から抜け出して戦場を離脱していた。その際に重爆撃機『ガルント』を収容(甲板に乗せているだけだが)している。新兵と老兵を乗せたまま宇宙を放浪しており、バーガー本人は戦死したルタン・べスター大佐の艦長代理を務めていた。
ヤマトへの復讐心を募らせ、再戦を誓うバーガーがったが、そこに旧知の仲であるネレディア・リッケから停船命令を受ける。だが、久々の再会に喜ぶでもなく復讐戦に固執するバーガーだったが、そこで突然、彼は得体の知れない歌を耳にする・・・・・・。