混沌帝龍-終焉の使者-
かおすえんぺらーどらごんしゅうえんのししゃ
カードテキスト
旧テキスト
効果モンスター(禁止カード)
星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地の光属性と闇属性モンスターを1体ずつゲームから除外して特殊召喚する。
1000ライフポイントを払う事で、
お互いの手札とフィールド上に存在する全てのカードを墓地に送る。
この効果で墓地に送ったカード1枚につき相手ライフに300ポイントダメージを与える。
新テキスト
制限カード(2015年1月から、その時のエラッタ改定後)
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地から光属性と闇属性のモンスターを1体ずつ除外した場合のみ特殊召喚できる。
このカードの効果を発動するターン、自分は他の効果を発動できない。
(1):1ターンに1度、1000LPを払って発動できる。
お互いの手札・フィールドのカードを全て墓地へ送る。
その後、この効果で相手の墓地へ送ったカードの数×300ダメージを相手に与える。
強力な効果
1000ポイントのライフを支払うことで、互いの手札とフィールド上のカード全てを墓地に送るという、凄まじいリセット効果を持つ。そのため、最強の禁止カードとも言われる。
破壊する効果ではなく「墓地に送る」効果であるため、破壊を防ぐカードや手札を捨てさせることを防ぐカードでの無効化ができない。無効にするにはモンスター効果自体を無効化するしかなく、防御の手立てが少ないのも強力さを際立たせている。
当時はモンスター効果を無効にするカードが存在しなかったため、召喚されると最早止める方法がなかった。
これだけでも強力な効果であるにもかかわらず、さらに墓地に送ったカード1枚につき300ポイントのダメージを与える効果まで持つ。この全てを焼き払う効果名は、「セメタリー・オブ・ファイヤー」。
時代の終焉
優れた攻守、通常召喚できないとテキストにあるものの生け贄召喚よりも実は容易な召喚条件、手札をも含めた強力なリセット+ダメージ効果。
「終焉の使者」の名に偽りはないが、こんなカードが禁止されない訳がない。
初登場から68日で制限カード、制限から428日(登場から496日)で禁止カードに指定された。
1年半しか公式大会で使えなかった、ということになる。
この記録は5年後のダーク・ダイブ・ボンバーによって塗り替えられるまで最速の禁止行きだった。
八汰ロック
条件を満たすと、絶対に勝利できる状況を作り出せた。
クリッターか黒き森のウィッチが自分フィールドにあり、通常召喚とバトルフェイズを行っておらず、デッキに八汰烏が存在するという状況を作る。
そこで混沌帝龍の効果を使い、破壊されたクリッターらの効果で八汰烏を手札に加え、通常召喚して攻撃するというもの。
攻撃された相手はフィールドにも手札にもカードが1枚もない中で、八汰烏の効果によって自分のターンが来てもドローもできず、何も出来ないままターンエンドをするしかないという状況に陥る。
そのため、こちらがデッキ切れしない限り、勝利が確定する。
現在ではどれもこれも禁止カードに指定されているため、公式大会での実現は不可能である。
また、現在では墓地から効果を発揮するモンスター等があれば攻撃を防ぐことができるため、絶対という訳でもなくなっている。
そして…
2015年1月。エラッタを受けてまさかの制限復帰。
「自身の効果でのみ特殊召喚可能」「混沌帝龍の効果発動ターン、他のいかなる効果も発動不可」「ダメージは相手の墓地に送ったカード分のみ」と大幅に弱体化した。
ここまでしてやっと制限カードである為、往来の効果がどこまで壊れだったかが分かるだろう。
ただ、追加された制限には「相手に利用されづらくなった」というメリットもあったりする。
また、「エクリプス・ワイバーン」や「ドラゴン目覚めの旋律」のおかげでエラッタ前の現役時代よりサーチが容易になったので、効果は捨てて高攻撃力のモンスターとして扱うのもアリである。
効果を使う場合には、「タスケナイト」や「超電磁タートル」等の墓地から発動するカードを用いて相手ターンを凌ぎたい。
関連イラスト
全盛期の終焉の使者、かつて彼は開闢の使者と相まみえる存在であった。
彼と共に眠っていた開闢の戦友は封印を解いたが、彼は強すぎた力により目覚めず数年間経った。
エラッタにより全盛期の力をなくしたが彼は再びデュエルの舞台に戻った。