概要
対ドラゴン組織「アルゼナル」が所有するラグナメイル。
メイルライダー(パイロット)はアンジュ。
現行機より古いタイプの機体で高い性能を誇っているが、その性能を最大限に発揮するためには皇家の血筋を引く者と「皇族の指輪」が必要であり、その条件を満たさなければ機体をまともに制御する事すら出来ない。ジル曰く「虫ケラに操れないように鍵が掛けられている」。
主な武装は手持ちの銃と左肩に収納されている実体剣、並びに掌に装備されている冷凍バレット発射ガン。
高速飛行形態では銃が機首に装着されている。
頭頂部には天使をかたどったエンブレムが飾られており、兵器然とした他のパラメイルとは違う印象を与えている。
斑鳩の皇族の指輪とアンジュの歌う「永遠語り」により機体が金色の「ウリエル・モード」になり、両肩から竜巻状のビームを放つことが出来るようになる。
そのほか、光の障壁と巨大レーザーブレードによって並み居る敵を薙ぎ払う赤い形態「ミカエル・モード」、次元間転移を可能にする青い形態「アリエル・モード」など、いくつもの能力を備えている。
形式番号の「007」から見ても、7機のラグナメイルの中では最後に開発された機体である事が伺われ、他のラグナメイルと異なって形式番号のアルファベットが「EM」ではなく「AW」になっている事も、ヴィルキスが特別な役割を与えられている可能性が高い。
活躍
第3話にて総司令のジルによりアンジュに与えられ、これが初出撃となる。
だが、長きにわたり放置されていたせいか、全体的に錆びついており、また上記のように操縦性に難がある為、アンジュにも使いこなせなかったが、彼女の血が母親の形見の指輪にかかった途端、機体から強烈な光を発し、白銀色の真の姿を現す。同時に操縦性も向上し、大型ドラゴンの攻撃をかわすなどの機動性も発揮、そしてドラゴンを切り倒す戦果を挙げた。
また、ジル司令官達の秘密計画"リベルタス"において重要な役割を果たすらしく、まだまだ隠された謎の多い機体である。
第5話でアンジュが来るまでジルがヴィルキスのメイルライダー(パイロット)を務めていた事が判明するも、同時に墜落事故で右腕を失い、メイルライダーの資格も失った事が判明した。
しかし、第11話でのサリアの回想では、負傷しながら何とか帰還したジル以外、メイの姉やタスクの母親を含めた仲間達がドラゴンとは別の何かにより全滅され、さらにジルがヴィルキスを使いこなす事ができずに仲間を救う事が出来なかった事が明かされた。
その正体は、神の兵器と呼ばれた機動兵器ラグナメイルの一機である事が12話で明かされ、エンブリヲによるマナ世界創造から追放された旧人類の反抗組織により奪取されるが、特殊な操縦要件の為にそれを満たすメイルライダーが現れるまで使用を控えられていた。
そして、その要件を満たす王族のノーマ・ガリア帝国第一皇女アレクトラ・マリア・フォン・レーヴェンヘルツことジルの出現により、第一次リベルタスの中核として戦場に出るが、ジルが最後の要件(永遠語り)を習得していなかった事もあり、上記のように計画は失敗に終わり、破壊された事にして、新たなる適合者が現れるまでアルゼナルに隠匿されていた。
データ
型式番号:AW-CBX007(AG)
全高:7.8m
頭頂高:7.3m
重量:4300kg(4.3t)
推力:158kN
ネタバレ
ここから先は本編に関する重要なネタバレになりますので、ご注意ください。
実はエンブリヲによって500年以上前に造られた絶対兵器「ラグナメイル」の7機の一機で、サラたちの地球における第七次世界大戦「終末大戦」で投入され、永遠語りの歌で起動する次元共鳴兵器「ディスコード・フェイザー(収斂時空砲)」により全文明を破壊し尽した。
表向きは高性能ながらも出力・操縦系に難がある旧式パラメイルという扱いで、封印が施されており、王家の血筋と指輪が無いと操縦すらままならず、“伝承歌”“王家の血筋”“指輪”の三つが揃うと、封印されていた本来の力や能力が解放される。
かつてはジルがアレクトラと名乗っていた頃の搭乗機だったが、第一次リベルタスにて、右腕と指輪を失いメイルライダーの資格を失って以来、他に誰も使いこなせなかったため、長らく格納庫に放置されていた。当初は機体の大部分が錆びていたが、戦闘中にアンジュが流した血に触れた斑鳩皇家の指輪が反応して本来の姿を現す。
アンジュが搭乗していないにも関わらず、彼女の生命の危機に指輪が光ると同時に起動、自律行動をとったり、彼女の気合に受けて指輪が光ると同時に中破した機体が瞬時に完全修復したりするなど、隠された力や能力を発揮する。
また、歌によって機体の色が変化し、様々な能力を持つ特殊形態になる事が判明する。
特殊形態の詳細は下記の通り。
- 青い機体。加速性能が極限まで高まり、光速を超えた「次元跳躍」を発動させることができる
- 赤い機体。周囲より空間位相エネルギーを取り込み自機のパワーとし、「ラツィーエル」から巨大なエネルギーブレードを発生させたり、光学障壁を発生させたりなど様々な強化を発動させ、さらにこの光学障壁を利用してフライトモードによる突撃攻撃も可能とする。
- 黄金の機体。発現時に時空間との共鳴現象により機体が金色に変化する。「永遠語り」によって全てのリミッターが解放され、次元兵器「ディスコード・フェイザー」が発射可能となる。
余談
- その見た目やヴィルキスの覚醒や剣での特攻、掌からドラゴンに冷凍バレットを叩きこむシーンは、福田己津央クリエイティブプロデューサーが監督を務めていた某G作品に登場するMSを彷彿とさせるとか。
- 第3話にてアンジュの失〇後に覚醒、16、17話と立て続けに罵倒されて力を解放という展開から、一部の方面にてドM疑惑が騒がれていたりいなかったり・・・。
関連タグ
羽の処理や金色の関節部が本機を彷彿とさせる。
4話のジャスミンモールには本機のルプス・ビームライフルとバラエーナ・プラズマ収束ビーム砲、ウイングが売られていた。ちなみにフリーダムカラーのストライク系のシールドもあった。
余談の通り攻撃パターンが本機を彷彿とさせる。