概要
蛾や蝶の羽を始めとした全身についている粉。顕微鏡で見ると魚の鱗に似た形をしているためこう呼ばれ、蛾と蝶の仲間を総称して鱗翅目と呼ぶ原因となっている。
鱗粉は微細な凹凸を持ち、それにより羽ばたく際の空気抵抗を大きくしている。そのため、鱗粉が無いと飛ぶ力が大幅に減ってしまう。鱗粉は水をはじく性質を持ち、これにより体温の低下や窒息死を回避することもできる。
しかし、そんな鱗粉を持たない昆虫もいる。蛾の一種、オオスカシバとスカシバガである。
彼らは羽化すると羽を高速で動かし、羽の上の鱗粉を全て落として透明な羽になる。それでも一切飛ぶのには支障が出ない。不思議なものだ。
また、毒蛾は全身の鱗粉全てに猛毒を有し、モスラやモルフォンのように飛ばしてくるので絶対に触らないように。この記事を書いている私は小学校の頃やって酷い目に遭いました。