概要
奇面組シリーズの中学時代編にあたり、新沢基栄のデビュー作でもある(読み切り時代の回も単行本に収録されている)。全6巻。
連載開始時点では河川唯・宇留千絵が一応中学の2年生、奇面組が3年生(ただし一堂零・冷越豪・出瀬潔は既に2回目の留年、物星大・大間仁も1回目の留年をしている)。
中学でも自主的に留年できるという独自設定を使っており、奇面組(3回目と2回目)・色男組・番組(2回目)・腕組・御女組は高校受験の失敗を理由に一応中学の3年に留年し、この段階で河川唯・宇留千絵の学年が追い付く。
奇面組や他の名物集団の大半は一先高校、河川唯・宇留千絵(他に取組)は応生高校に合格し、卒業後は別れるはずであったが、両校の急な合併(一応高校)により皆が同じ高校に進学することになった。なお、一応中学卒業から一応高校入学までの間も「3年奇面組」の巻に含まれている。
「ハイスクール!奇面組」との関係
本来は「ハイスクール!奇面組」とは対等な関係だが、アニメ版の「ハイスクール!奇面組」の中に中学時代の物語も一部取り込まれていることもあってか、「ハイスクール!奇面組」を主、「3年奇面組」を従と見なす向きもある(例えば本稿投稿時点のWikipediaでは、「3年奇面組」も「奇面組」も「ハイスクール!奇面組」に転送される)。
舞台・登場人物以外の主な作風の違い(※中学編・高校編と表記します)
- 中学編は奇面組と河川唯・宇留千絵以外のクラスメートに存在感がなく、人格のあるクラスメートが登場したのは5巻での真実一郎が初めてである。高校編になって多くのクラスメート(真実一郎に加え、物月珠美、織田魔利、二階胴面一ら)が描かれ、クラスの日常が多く描かれるようになる。
- 高校編では主要キャラクターについて、内面や境遇を深く掘り下げる話が時々登場し、人情噺寄りにもなったが、中学編ではそのような話はほとんどなかった。
- 中学編では学校行事の回が相対的に多く、奇面組以外の名物集団たちはこれらの回で活躍した。上記のように高校編では奇面組とクラスメートで物語が動くことが増え、名物集団たちの出番は減る。
関連タグ
キャラレル・ワールド(中学編、連載終盤で登場したパラレルワールド)