概要
E.U.が日本人部隊「wZERO」の専用の特殊作戦機として独自に開発した新型のナイトメアフレーム。
レイラ・マルカルの依頼により、その友人であるアンナ・クレマンが中心になって開発された。
最大の特徴は人型の「ファイターモード」から四足歩行形態「インセクトモード」への変形機構を備えていること。
蜘蛛のように地面を這う姿勢から飛び跳ねたり、壁に張り付いたり、人型に変形したりと変幻自在の動きによって高い機動性を持つ。
ちなみに虫がモチーフなのは開発者であるアンナの趣味である。
共通武装として対KMF戦闘用トンファーと「インセクトモード」時にはマシンガン、「ファイターモード」時にはライフルになるリニアアサルトライフル「ジャッジメント」を装備している。
また、各機のパイロットの脳波をリンクさせる「BRS(ブレインレイドシステム)」と呼ばれる特殊システムが付けられている。
Type-01
第1章から登場。カラーリングは白。
日向アキトを含むイレヴン20名に配備された初期機だが、初陣であるナルヴァ作戦の際に当時の指令官であるアノウ中佐の指示により全機に爆装ユニットが着けられてしまい、レイラが解除命令を出すまで生き延びたアキト以外は全員戦死している。
なお、この件は「E.U.に新型機を使い捨てる余裕がある」という訳ではなく、功を焦ったアノウ指令官の独断によるものである。
生還したアキトはその後も改良型ではなくこの機体に乗り続けているため、実質彼の専用機となっている。
専用装備として左腕に仕込まれた近接用ブレード「ウルナエッジ」が存在する。
Type-02
第2章で登場。カラーリングは白を中心に青が混じったツートーンカラー。
生還したアキト機のType-01からのフィードバックを受けての量産機。
搭乗者はレイラ・マルカル、佐山リョウ、成瀬ユキヤ、香坂アヤノで、それぞれ各自専用機としてチューンナップされているため、頭部の形や装備が異なる。
また、部隊統制の観点からレイラ機のみ上記のBRSが外されている。
ドローン
第2章で登場。カラーリングは赤茶。
AI操作で動く無人機で15機投入されている。
ただし、AIの性能はそれほど精巧ではない為、親機であるレイラ機からの命令を必要とする。
それでも対人格闘は困難なので、主に移動砲台の役割を担っている。
ヴァリアント
第3章から登場。主なカラーリングはダークブルー。
Type-02からのフィードバックを受けてさらに改良した機体。
搭乗者は佐山リョウ、成瀬ユキヤ、香坂アヤノで、こちらもそれぞれ各自専用機としてチューンナップされているが、専用装備にも改良が施されている。
フローレンス
『コードギアス双貌のオズ』SIDE:オルフェウスで登場。
ブリタニアが鹵獲したアレクサンダ ・ドローンを有人機として改造したもので、ナイトオブトゥエルブ・モニカ・クルシェフスキーが搭乗する。
MVSやハドロン砲といったブリタニアの最新兵装が追加されており、攻撃性能が大きく向上している。
また、「インセクトモード」への変形機構も健在で、前足は両手ではなく腰部分に追加されたユニットから展開されるため、両手のMVSと相まってカマキリの様な姿になる。
荒草鳴砂
読みは「あれくさなりすな」。『コードギアス双貌のオズO2』SIDE:ライアーに登場。
故あって外部に流出したアレクサンダの試作機をラクシャータ・チャウラーが改造したもので、パイロットは日本人のテロリスト・月山玄信。
機体の入手時、腕部をはじめとしたパーツが欠落していたため、日本製KMF用のパーツや月山の月下鳴砂の腕と武装(回転刃刀とバズーカ)を移植する形で完成にこぎつけた。
結果、アレクサンダの持ち味である機動性をやや損ねる形になったものの、パワー面は向上した。