解説
aero-は航空関係を意味する接頭語(語源は空気・空)で、-morphとはanthropomorphの略である。
一口で言えば航空機の擬人化だが、デザイン上、生体要素が少なく無機的でロボット然としたもの(ロボ娘やケモロボに近いもの)を指し、ケモノジャンルにおける獣人化にあたり、ロボット化とは逆方向のジャンルと言える。
そのため、航空機擬人化とはニュアンスが異なっており、ケモロボに近いものも含むため、ケモノジャンル(Furry)に包括されることも多い。
航空機擬人化との違い
日本のサブカルチャー分野では、擬人化と言えば、ほぼ完全な人間の姿に付属物や装甲・衣服などの装備品を装着しているだけのことが多いのに対し、航空機としての原型も留めているのが特徴である。
英語のanthropomorphとその略称であるanthro自体が、日本のサブカルチャー分野で使われる「擬人化」という用語よりも広い意味を持っているためである(日本語の「擬人化」も、本来は同様の意味範囲で用いられてはいる)。
そのため、日本のサブカルチャー分野では、このような擬人化を人外化と言って区別することもある(「人外化」の項目参照)。
実際、海外のケモナー向けイラストSNSサイトFurAffinity(FA)でも数多くの作品が上げられている。
またケモナー向けでなくとも、海外最大手のイラストSNSサイトdeviantART(DA)にも多数の作品が上がっている。
(下記、外部リンクに、それらの検索結果へのリンクを置いておく)
語源について
上述の通り、aeromorphのaero-は航空関係を意味する接頭語(語源は空気・空)で、-morphとはanthropomorphの略である。
anthropomorphは「擬人化」の意味にあたるが、「擬人化」は、厳密にはanthropomorphizationか、またはanthropomorphism(こちらは擬人法の意味もある)だが、長いので略されている。
「擬人化」の「化」を略した感じであり、字義通りには「人(anthrop-{o-})の形(morph)」、つまり「人型」と解されるので、必ずしも人間らしい姿のみを指さず、furry(ケモノ)ジャンルで獣人化の意味で使われることが多い。
無生物を対象として、人型の人外・非人間として表現した場合にも用いるので、人間以外のものを人型で表現したもの、という大づかみな意味で用いられていると言える。
外部リンク
- FAでの“aeromorph”の検索結果:http://www.furaffinity.net/search/aeromorph/
- DAでの“aeromorph”の検索結果:http://www.deviantart.com/browse/all/?section=&global=1&q=aeromorph