英語で擬人化・擬人法・擬人観・擬人視などを意味する「anthropomorphism」から派生したスラング(名詞)で、擬人化表現全般、または擬人化されたキャラクターそのものを指す。anthroと省略するのが一般的。特に英語圏のサブカルチャーにおいて「anthro」とした場合、多くはfurry(ケモノ)ジャンルにおける「獣人」や「竜人」のキャラクターを示すことが多い。
furry(ケモノ)ジャンルにおいて頻出する「anthro」の用法について詳しくは
接尾辞として-morphの形で略されて使われることもある。この形式で使われた場合、日本で言うところの「◯◯獣人」や「人型◯◯」を示す用語として使われることが多い。
例:
など。
広義としては「人ではないものを人間に近づけて表現したもの」全般を示すが、英語圏のサブカルチャーで使われる場合、専ら「人型の人外キャラクター」、つまり「獣人」や「竜人」などをピンポイントで示すことが多い。
例えばこの言葉が語源となっているPokemorph(ポケモーフ)は日本で言うポケ獣人またはポケ亜人に該当するものを示し、ポケモン擬人化とは全く様相の異なるジャンルとして扱われている。ただし、このようなジャンルごとの限定的な用法以外においては日本のサブカルチャーにおける「擬人化」で見られるものに近いか、または同様の表現を示して使われることもある。
一方、近年においてはそのような日本のサブカルチャーの英語圏での浸透により、日本で言う狭義の「擬人化」、特に「萌え擬人化」と全く同じ方向性の表現を示す英語表現としては「humanization」(人間化)が使われることが増えており、これにより人外キャラクターとしての様相が強い表現との区別が図られる傾向にある。あるいは日本語由来の英語表現としてそのまんま「Gijinka」が使われることもある。(Gijinkaは特に、日本のアニメ絵の影響が強い作風で使われることが多い。)