ルナサ・プリズムリバー
るなさぷりずむりばー
ルナサ・プリズムリバー(Lunasa Prismriver)は東方Projectのキャラクターである。
フルネームでタグが付く事は少なく、略名であるルナサでタグが付くのが一般的。
愛称はルナ姉など。
登場作品は東方妖々夢(4面ボス)、東方花映塚(隠し自機)、など。
テーマ曲は幽霊楽団 ~ Phantom Ensembleである。
概要
プリズムリバー三姉妹の長女であり、妹にメルランとリリカがいる。
楽団のリーダー。……なのだが、暗い性格のためか、元気で明るくライブでもセンターに居る事の多いメルランがリーダーと勘違いする人もいるらしい。ただ、雨が降るのを予測しつつ円満なライブ進行を考えてあえて理由を告げずにサプライズ会場移動を判断したり、メルランに墓場でソロライブするよう命令したりと、リーダーとしてライブ運営や楽団メンバー(妹達)への指示・指導等をしっかり行っている様子。
楽器演奏においては弦楽器が得意で、主にヴァイオリンを使用する。
持っているヴァイオリンは「ストラディバリウスも裸足で逃げ出すほどの名器の幽霊」との事(ライブ前口上より、真偽不明)。
三姉妹揃って演奏する事が多いが、普段はソロ演奏を好むという。
人間に対しても妖怪に対しても友好的であり、彼女を恐れる必要はない。
ただし正々堂々と勝負してなお強い程度の、かなりの力を持ってはいるらしい。
何をやっても優秀な優等生タイプとの事。
ちなみに普段は紅魔館のある霧の湖近くの廃洋館に住んでいる。
この廃洋館は後述のレイラが自身ごと外の世界から幻想郷に移転させたもの。
館中に入っても姿は見えず練習の音しか聞こえないという一見不気味な幽霊屋敷である。
種族
厳密には騒霊は幽霊とは違うらしく、求聞史紀においてはその旨が記された上で幽霊に分類されている。
人や動物といった生物が死んでなったものではなく、後述のレイラによって作り出された存在。
概念的には魔法生物や精霊といったものが妥当かもしれない。
容姿
髪はほぼストレートな、金髪のショートボブヘア。前髪は少し真ん中分け気味。
瞳は金色。少しツリ目気味のキリッとしつつパッチリした目つき。
服装は、白のシャツの上から黒いベストのようなものを着用し、下は膝くらいまでの黒の巻きスカート。ベストに二つあるボタンは赤。スカートにも同じボタンが付いている(妖々夢では二つ、花映塚では一つ)。
また、ベストやスカートの裾には円や半円を棒で繋いだような赤い模様があしらってある。
そして、円錐状で返しのある黒い帽子を被っている。
帽子の先にはルナサの“ルナ”に由来してか赤い三日月の飾りがついている。
身長は10代前半の少女としては「やや低い」。妹のメルラン(彼女も「やや低い」)よりも低いらしい。
主なイメージカラーは黒と赤と、三姉妹の中では暗いカラー。髪の金色がコントラストとなっている。
なお、花映塚での2Pカラーは、黒かったベストやスカートが暗い紫色になり、シャツやフリル・ラインなどの白かった部分が黒になるという、全体的にシックな、喪服的な配色となっている。
性格
しっかり者な優等生タイプ。曲がった事が嫌いな生真面目者で、口数は少なく、やる事はやるが暗い。さらに、素直で騙されやすいという。
妖々夢では、低いテンションと暗いノリ、マイペースな態度によりやや天然ボケ気味な様子を見せた。
明るい次女、調子の良い三女に比べて愛想が良いとは言えず、そのせいか「リーダーの姉さんはちょっと暗いから好きじゃない」などという「目撃談」が求聞史紀にあったりする。
花映塚では、対戦相手に向かって「落ち着いて」「冷静になって」と諌め、相手の境遇に関して悲観的な現実を突きつけたりネガティブな発想を述べたりと、真面目さ及び暗さを発揮している。
ただ、相手によってはまともな忠告もしたり、妹達には練習方針を指示したり直すべき所を指摘してきちんと指導したりと、面倒見は良い。
同作ストーリーモードのリリカ編では、単独行動をしたリリカを心配して、メルランと共に後をつけるなど妹想いな一面もある。妖々夢でもサボろうとしたのをメルランに阻止されたリリカに対し「わかったよ、いつでも手助けする」と声をかけたりしていた。
書籍文花帖では口数の少なさと率直な物言い・及びマイペースさによってか文を混乱させてはいるが、音楽について自らの持論を真面目に語ってもおり、メルランのページでも「良いライブを創り観客を楽しませる事を真剣に考えている」と文に評されたりしている。
性格的に大人しそうであるために騒霊としての「騒がしさ」を低く見られる事もあるが、メルラン曰く「五月蝿い時はかなり五月蝿く、騒音レベルはかなり高くて、ガラスが割れるくらいの騒音」だという。
ちなみに、「鬱の音」を操る力や、妹のメルランに「躁病の気」がある事から連想してルナサも鬱病を患っているとする二次創作もあるが、暗いとはいえ鬱病のような症状は見られない。むしろ、暗いなりにやる事はやる前向きな性格のようだ。
花映塚においては、鈴仙がマッチモードにて「波長を見れば性格が大体判る、短い人は気性が荒く、長い人は暢気」と話しているが、ルナサに勝利した時のセリフでは「(ルナサの)波長はかなり短くて、人を不安にさせる揺らぎ」という評価が下っている。
なお、普段は表情の大きな変化に乏しいが、決して冷淡というわけではなく、妖々夢での妹達との合同スペカカットインでは満面の笑みを見せたり、花映塚EDのライブでも口調が明るかったりと、明るい表情や振る舞いをする事もある。
言葉使いはやや硬く、中性的口調と女性的口調を織り交ぜて話す。
能力
手足を使わずに楽器を演奏する程度の能力(妖々夢)(求聞史紀)
彼女達騒霊は楽器の霊を操ると共に、音の霊を操って演奏している。
なので直接楽器を弾く必要もなく、様々な音を使う事ができるのだ。
なお、彼女らの楽器習得はレイラの死後であるため、レイラの生前の能力は楽器の関係ない、手足を使わず物を動かしたりラップ音を奏でたりする、といった能力であったと思われる。現在の能力はその応用だろう。
ちなみに求聞史紀では「手を使わずに~」と、妖々夢の時と比べ「足」が抜けていたりする。
鬱の音を演奏する程度の能力(花映塚)
鬱の音は気持ちを落ち着かせる音。適度に聴くと心を落ち着かせ昂ぶりを抑える程度だが、影響を受け過ぎると鬱になり何もやる気がなくなってしまう。
メルランの音と同様に耳からでなく精神に直接響き強い影響を及ぼすので、ソロ演奏だと精神状態や種族によっては危険である。リリカの幻想の音と併せると耳障りの良い普通に聴ける音となる。
文花帖でのリリカの話を参照するに、「音の幽霊」によって「鬱」の感情の起伏を表現する事によるもののようだ。
この能力故か、花映塚のマッチモードにおいてルナサが勝利すると、通常なら泣き顔になるはずの相手の立ち絵が、強制的にウンザリ顔になる、という演出がある。
その効果は三姉妹以外の全キャラに及び、人形妖怪だろうと花の大妖怪だろうと関係なく効いている。閻魔である四季映姫様ですら強制的にウンザリ顔。かなり強力な能力なのかもしれない。
登場作品
三姉妹揃って、西行寺のお屋敷に演奏に呼ばれていたところで、冥界の結界前で自機達に出会い弾幕ごっこを繰り広げる。ルナサは霊夢選択時に最初に出てきて、第一・第二通常弾幕を展開する。
ストーリーは無く、条件(全キャラでストーリークリア後に、小町と映姫でEXをクリアする)を満たした後にマッチモードでのみ使用可能。
その他、リリカストーリーにおいて最終戦四季映姫戦でメルランと共に登場、そのままEDまで参加する(自機参戦は無し)。
東方文花帖(書籍)
ライブ中にライブ場所を移動した、という記事にて文々。新聞に載り、その理由やヴァイオリンのテンション(張り)の話、騒音について文と話す。
その他
東方求聞史紀、グリモワールオブマリサにも登場。
スペルカード
東方妖々夢
・単体スペルカード
弦奏「グァルネリ・デル・ジェス」 | E | N | ||
---|---|---|---|---|
神弦「ストラディヴァリウス」 | H | |||
偽弦「スードストラディバリウス」 | L |
・三姉妹の合同スペルカード
騒符「ファントムディニング」 | E | N | ||
---|---|---|---|---|
騒符「ライブポルターガイスト」 | H | L | ||
合葬「プリズムコンチェルト」 | E | N | ||
騒葬「スティジャンリバーサイド」 | H | L | ||
大合葬「霊車コンチェルトグロッソ」 | E | N | ||
大合葬「霊車コンチェルトグロッソ改」 | H | |||
大合葬「霊車コンチェルトグロッソ怪」 | L |
東方花映塚
チューニング | チャージショット |
---|---|
スローサウンド | EX攻撃 |
騒符「ノイズメランコリー」 | チャージ2、3 |
騒符「ルナサ・ソロライブ」 | ボスアタック |
二次設定など
明るい次女、狡猾な三女を妹に持つ為か、二次創作では対比的に大人しく真面目な面が強調されやすい。ツッコミ役を担う事が多く、常識人、苦労人な性格として描写される。しっかり者で面倒見の良いお姉さんである事が多いが、素直で騙されやすいという設定もあってか、よく妹達のおもちゃにされてしまう。また、前述のように操る「鬱の音」の存在、及び「躁の音」を操る妹が「躁病の気」を持つ事から連想されたのか、「鬱病の気がある」的な捉え方をされてひたすらマイナス思考だったり無気力状態になっていたりする事もある。妖々夢や文花帖で見せたようなマイペースだったり天然ボケだったりする部分は、ツッコミキャラや常識的キャラとしての扱いと比すると少ないかもしれない。
豊かに扱われやすい次女との対比か、大人しそうな印象故か、胸は貧~並として扱われる事が多い。同様に「薄い」扱いをされがちなリリカとの対比はかなり幅がある。
求聞史紀で妹であるメルランより背が低い事が明らかになったために、尚更メルランより小さい設定が強まった感もあるかもしれない。
稀に非常に豊かな長女もいたりするが。
ちなみに、三姉妹の中では彼女をメインに据えた二次創作の数が多い為か、三姉妹の中で唯一彼女だけが、登録されたカップリングタグ(ルナ大等)を持つ。
また、東方輝針城において得意楽器である弦楽器の付喪神が2人も出たため、彼女らとの絡み、特に性格的にパッと見近い所のある弁々との絡みは多少なりとも増えてきている様子。
その他
妖々夢でのソロ立ち絵の2枚の内片方と負け立ち絵の糸目な表情が印象的だったためか、二次では糸目キャラ扱いされる事も多いが、実際は目が細い訳ではないようだ。花映塚などでも、全立ち絵における糸目立ち絵の割合は高くはなく、しっかり目を開いた表情も多い。むしろ妹のリリカの方が目を細めた表情が多い。
幻想郷では前述のように「リーダーの姉さんはちょっと暗いから好きじゃない」と言われるなどややウケは悪いようだが、その暗いながらも真面目で素直な性格が逆に魅力なのか、東方wikiの人気投票などではルナサは妹達と比べると一線を画するレベルの人気があり、単体でpixivのランキングに上がる事も多少はあるほど。