概要
東方妖々夢においてプリズムリバー三姉妹が合同で使用する。三姉妹戦において最後に使用されるスペルカードである。
難易度がEasy~Normalの場合限定であり、Hardの場合は大合葬「霊車コンチェルトグロッソ改」、Lunaticの場合は大合葬「霊車コンチェルトグロッソ怪」が使用される。
三姉妹が三角形の陣形を作り時計回りに回転し始めると、三人の中心からカラフルな米粒弾が反時計回りに回転しつつ全方位に放たれ始める。
その後、ルナサが緑色、メルランが青色、リリカが赤色のレーザーブレードのような物を出してプリズムのような三角形を作り出し、弾源を囲む形になる。すると、そのレーザーの上を通った米粒弾がこれまたカラフルな針弾となって、色毎に軌道を曲げられて三角形の外に放たれる。
レーザーが出る前はスキマの大きい弾幕だが、レーザーの三角形が出来上がってからは軌道を曲げられた弾幕により隙間が小さくなり避けづらくなる。その上中々の弾幕密度なので、初見では焦るかもしれない。
慣れれば、比較的多くのグレイズを稼ぐ事が出来る。
レーザーの三色の三角形、三姉妹の色、弾幕の色・・・と、スペルカードの中でも中々にカラフルな弾幕であり、見た目的にも綺麗と感じる人が多いのではないだろうか。
備考
成り立ち
Wikipediaによると、コンチェルトグロッソ(concerto grosso)とはバロック時代に用いられた演奏形式の一つ・合奏協奏曲の事である。これは、合奏する際に独奏楽器群(コンチェルティーノ:concertino)とオーケストラの総奏(リピエーノ:ripieno。これ自体をコンチェルト・グロッソとも呼ぶ)の二群に別れ、この二群が交代しながら演奏する楽曲である。
三人の真ん中から単純に広く放たれ続ける弾幕がリピエーノを、その弾幕をレーザーによって細かく曲げながら回転し続ける三姉妹がコンチェルティーノを表しているのかもしれない。
また、スペルカードタイトルの「大合葬」は大合奏と埋葬をかけたものだと思われる。合奏しつつその演奏によって対戦相手を埋葬する技、というところか。
なお、「合葬」で単純に同一の墓に2人以上を埋葬する事を示しもする。こちらを大合奏とかけた可能性もあり。ただ、その場合このスペルの使用時に確実に複数人が存在するのは自分達になるので、自分達に対する埋葬、という意味になりそうだが・・・
そして、「霊車」とは棺を載せる車、つまり霊柩車を示す。
これらを合わせて考えると、つまりこのスペルカードは「合奏協奏曲を奏でつつ、その演奏で相手を埋葬し、自分達が回転によって霊柩車となって相手を運ぶ」といった意味になるのだろうか。
プリズム
三姉妹がレーザーで形作る三角形は、光を分散・屈折・全反射・複屈折させる為の、周囲の空間とは屈折率の異なるガラス・水晶などの透明な媒質で出来た多面体である「プリズム」をモチーフにしたものではないかと思われる。
このプリズムに光が入ると、多色の光が合わさった光の場合、光の色による屈折率の違いにより、それぞれの色の光は少しずつ違う角度でプリズム内で反射する為、出てくる時には光が色毎に分離され、虹色の光となる。
正にこのスペルカードの、レーザーによって米粒弾が色毎に曲げられ針弾となるように。
合葬「プリズムコンチェルト」(又は騒葬「スティジャンリバーサイド」)にも見られるこのような弾幕構成は、「プリズム」リバー三姉妹に因んだものではないだろうか。
バグ
このスペルカードの一つ前、合葬「プリズムコンチェルト」(又は騒葬「スティジャンリバーサイド」)の際のメルランの動きが、時折このスペルカード発動時に引き継がれる事がある。そうなると、三人が三角形の陣形を作る筈の場面で、二人が回っているのにメルランが一人で全く違う所でレーザーを振り回す事になる。
これが起こると、弾幕の避け方も全く変わってしまう為に場合によっては元より簡単になったり難しくなったりする。なんにせよ、プリズムのような美しい弾幕反射にはならない。
メルランの二次における暴走ネタ及びめるぽネタは、「躁病の気」設定とこのバグが元であろう。
ちなみに
Easyだと、反時計回りに放たれる弾幕が三方向に纏まって回転している為、弾源近くまで寄って弾列の隙間に入り、そのまま三姉妹が作る三角レーザーの中に居座って弾列と一緒に反時計回りに回転すれば、回るだけで殆ど危険も無くグレイズを大量に稼ぐことも可能。
Normalだと反時計回りの弾列の他に全方位に弾幕が放たれている為、隙間が殆ど無く、Easyの時のような中避けはかなり困難・・・というかほぼ無理であろう。