概要
東方妖々夢においてルナサが使用する。1つ目の合同スペルカードの間に、三人の中でルナサに一番多くダメージを与えた場合に、通常弾幕第三波の後に使用する。難易度がHardの場合限定であり、Easy~Normalの場合は下位スペルカードである弦奏「グァルネリ・デル・ジェス」、Lunaticの場合は最上位スペルカードである偽弦「スードストラディバリウス」が使用される。
発動すると、まず自機方向を中心として偶数方向に音符弾(当たり判定無し)の弾列が出現する。この音符弾は、その場から少ししか動かない。
そして少し間をおいた後音符が消え、音符のあった位置から丸弾が出現。画面下方向に向かって発射される。
そして、その丸弾が下に移動した直後にルナサから全方位への高速の丸弾が放たれる。
音符弾は二連八分音符であり、青色のものと赤色のものが交互に放たれる。青色の場合は青い弾が、赤色の場合は赤い弾が発生する。
ルナサから放たれる丸弾は、音符源からの弾幕が赤なら青、青なら赤、となっている。
弾が発生する直前に音符弾に重なっていればそこからは弾が発生しなくなるという仕様があるが、弾速が速い為に画面下にいると下手をすると圧殺される。
ルナサの近くにいれば音符源から出る丸弾には当たらないが、近付いたままだとルナサから直接発射される丸弾に射抜かれる。
Lunaticの偽弦「スードストラディヴァリウス」は弾密度は高いが弾速が遅い上に自機狙いな為にややかわしやすく、それと比較するとHardのこのスペカの方が高難易度と言われる事もある。
元ネタ
イタリア北西部のクレモナで活動した有名な名弦楽器製作者、アントニオ・ストラディバリの製作した弦楽器は、彼の名前から、18世紀の慣例によりAntonius Stradivarius Cremonenfisというラベルが貼られている。
そこから、彼の製作した弦楽器はストラディバリウス(ストラディヴァリウス)、或いは略してストラドと呼ばれる。
このヴァイオリンをモチーフにした弾幕だと思われる。
最上位スペカの名称が「偽弦」であるのは、ストラディヴァリウスの再現-つまり似せ物(偽物)を作ること-が極めて困難で、半ば『幻想』である為と考えられる。
何故困難であるかと言うと、アントニオが自身の製法を遺さなかったからである。
約300年経った現在では、最新技術によって楽器の解析が進み、木材が当時の生育環境独特の構造になっているなど、色々分かってきているという。
偽弦が『現実』の物になる日は、案外近いのかもしれない。