プロフィール
誕生日 | 4月12日 |
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年齢 | 41歳 |
身長 | 183cm |
体重 | 76kg |
経歴 | ハーバード大学卒⇒椚ヶ丘学習塾塾長⇒椚ヶ丘学園理事長 |
趣味、特技 | 教育、経営 |
座右の銘 | 明日死ぬつもりで生き、永遠に生き続けるつもりで学べ |
保持資格 | ありすぎて省略 |
今年の三連休を利用して勉強して取った資格 | 野菜ソムリエ、カラーコーディネート、ジャンボジェット操縦 |
CV | 石川英郎(VOMIC) / 速水奨(TVアニメ) |
人物
物語の舞台・椚ヶ丘中学校の理事長であり、3年E組制度を創った張本人。殺せんせーが人間だった頃の事と、今の姿になった経緯を知っているそぶりがあり、謎が多い人物でもある。
3年E組を「暗殺教室」として利用する事については、防衛省から多額の口止め料を受け取る事で了承している。ただし、度々追加料金を要求しており、11月には総額が殺せんせーの賞金(100億円)に近い額になっているという。
徹底的な合理主義者でいくつもの学校を全国指折りの進学校にしている敏腕経営者だが、その穏やかで理知的な顔の裏側に隠された本性は、冷酷かつ狡猾そのもの。
一部の人間を徹底的に差別して貶めることにより、残りの人間に優越感と、その差別される側になりたくないという危機感を与えることで向上させるというのが彼の教育手法であり、被差別側(E組)にはいかなる反抗も許さず、成長することすらも認めず、どんな手段を使ってでもとことんまで叩き潰そうとする。
そのため、定期テストや学校行事を通じてE組に改めて「自分たちが底辺なのだ」と思い知らせるべく、度々行動を仕掛けてくる。
とはいえ、飽くまで学校の教育方針を順守している関係上、「E組=底辺というシステム」自体には固執する一方で、他の教諭や生徒とは対照的に、今年のE組が成果を出しているという事実までは否定しておらず、生徒と交わした取り決めを守ったり、常軌を逸したスパルタ教育(の皮を被った虐待行為)で生徒に危害を加える鷹岡のような教員を自身の教育方針に見合わないとして排除したりするように、時にはE組にとって結果的にはプラスになるよう上手く立ち回るなど、教師としての筋は通している(ただしこの際でも必ず自身が学園の実権を握っているのをハッキリ見せつけることを忘れない)。
また、各科目の指導能力は殺せんせーと引けを取らず、体育祭の助っ人でやって来た大柄の留学生を瞬く間に蹴散らすほどの並外れた格闘能力の持ち主でもある。
息子の浅野学秀は3年A組トップの優秀な生徒だが、父親同様に腹黒い支配欲の権化であり、お互い「理事長」「浅野君」とよそよそしく呼び合うほど険悪な関係で、相手を完全に支配下に置く日を狙っている。
しかし、E組への危機感をますます募らせ、妨害作戦を徐々にエスカレートさせていくが、2学期期末試験の結果を機に、学秀を筆頭にA組の生徒たちがE組の強さと実力を正式に認め、自分の教育法を否定したことで、遂に思考回路が暴走してしまい……。
名前の由来は赤穂藩主浅野内匠頭長矩と考えられる。
関連イラスト
過去(単行本第15巻分以降のネタバレ注意)
以下、ネタバレが含まれますので未読の方は閲覧注意 |
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上記の経歴にもあるように、元々は学園の前身に当たる小さな私塾の講師をしていた。
その塾の教室として使われていたのが、現3年E組が使用している山奥にある木造の旧校舎で、差別のためではなく余人の入り込まない静かな環境を目的としていた。
塾の第1期生は僅か3人と利益を度外視した経営だったが、生徒たちを「伸び伸び育てる方針」の下導いていき、生徒からも慕われていた。(なお、赤字は株取引により補填していた。)
そんな彼の教育方針は口コミで評判を呼び、次第に塾生も増えていったのだが、ある日卒業した第1期生の1人がいじめを苦に自殺してしまう。
その生徒が誰にも相談したり(実際、直前彼に携帯を掛けてきたのにそのことを相談することも、自身が悩んでいることを見抜くことも出来なかった)言い返せなかったことを悔やみ、自分の「伸び伸び育てる方針」が間違っていると思い込み、「生徒のいいところを伸ばして、社会にはばたけるようになって欲しい」が「(例え、弱者を踏みつけようと)より社会で強く生きていける生徒を育てる」という理想に歪んでしまった。そして、生徒を自殺に追い込んだいじめっ子を洗脳して堕落させるなど、人の心を動かす強さについても学び直し、並外れた格闘能力もこの過程で身に付けたものであった。
A組の面々から教育を否定されたことも相まって、思考回路が暴走し、殺せんせーに勝負を持ちかけるが、その勝負後、殺せんせーの掛けた言葉で、E組制度を通して本当に自分がやりたかったこと・成し遂げたかったことが、落ちこぼれの生徒が起死回生のチャンスを掴み、のびのびと育っていくことであることであると自覚し、それによって自身のかつての教育が間違っていなかったと思い至る。また、殺せんせーの言葉をきっかけに、かつて自身が救えなかった生徒の一件も自分なりに蹴りをつけることができ、ようやく殺せんせーの教育方針もE組のことも正式に認めるようになる。
そして、これを機に、険悪だった学秀との親子仲も(対抗心の強い彼らなりにではあるが)、息子から初めて「父さん」と呼ばれるようになるほど、少しずつ進展していった模様である。
また、E組の茅野カエデの本性を知る数少ない人物であり、転入試験を合格した茅野が「落ちこぼれが行くクラスがあるんですよね?」と言いながら自分の目の前で私物を壊し、その後殺せんせーの事が判明したことで、彼女の真の目的を察していた。しかしそれを殺せんせーたちに伝えることはなく、彼女がもうじき動くことを察しながら成り行きを見守ることにしている。
その後160話では、「E組の生徒を成長させた」実績をもとに殺せんせーへ残留話を持ち掛けるが、あえなく却下されている。教育者として相通ずるものがあった以上、現在の見た目が人外であろうと過去がどうであろうと問わない、という懐の広さを示している。
また、殺せんせーの存在が(事の真相を隠蔽したままながらも)遂に政府によって明らかにされ、もはやパニック状態に陥った際には、殺せんせーを雇っていたがために、マスコミから質問の嵐を受けることになるが、一部のしつこい記者を洗脳するなど、自分なりのやり方で殺せんせーを庇った。この時には殺せんせーを最後に狙う本当の暗殺者は全人類だという達観した見方を示している。