概要
1988年商品展開より登場した玩具シリーズが元であり、国内と海外で大幅に解釈が異なっている。ハスブロ側の「人間からロボットに変形させたい」という要望がもとであり、商品としては小型のトランスフォーマーに、人型もしくは怪物などの外皮(アウターシェル)をかぶせるというものである。ただ、商品自体に少なからず混乱が見られ、海外では異形の怪物だらけになってしまい、国内ではアウターシェルを変更して発売されるなど、迷走期の商品である印象が強い。
超神マスターフォース
400万年前の大戦を逃れて地球に潜伏したトランスフォーマーの種族。環境に応じて自らの機体を現地の生物に擬態することが可能であり、サイバトロン側は人間に、デストロン側は怪物へと姿を変え密かに戦いを続けていた。サイバトロン側のリーダーはメタルホーク(日本オリジナル玩具)、デストロン側のリーダーはブラッド。
アニメでの表現は人間(玩具ではアウターシェル状態)が巨大ロボット(玩具ではアウターシェル内部のロボット)へと変身するウルトラマンやジャンボーグAのような巨大変身ヒーローもしくは怪獣のような扱いであった。番組後半のパワーインフレでは相対的に弱体な印象となってしまいフェードアウトしてしまった印象が強いが、ゴッドジンライ達が外宇宙に旅立った後は、地球に定住した模様。
海外展開
完全に迷走期の印象が強く、アウターシェルとロボが別個に意思を持ち別々に行動が出来るという一見訳のわからない設定で販売。当時はアクションフィギュアが流行り出した時期であり、アウターシェルの外観も完全にヒーローとヴィランそのままであるなどトランスフォーマーの意義を見失った感が強く、商業的には好評であったらしいが、後半になればなるほどブラジオンやサンダーウイングなど異形の怪物が増えていくなど奇形・恐竜的進化をしていった末期的な印象は否めない。(国内展開も方向は違えど同様な問題を抱えてしまったことには奇妙な共通点がある。)
国内展開のトランンスフォーマーVで発売された合体戦士恐竜戦隊ダイノキングなどは、海外展開のプリテンダーモンストラクターの個別アウターシェルを撤廃し、国内オリジナルの恐竜形アウターシェルを付属したものである。
IDWコミック
G1リブートであるIDWコミックではプリテンダーについて再定義がなされ、ディセプティコンのサンダーウイングが開発した、トランスフォーマーの能力を飛躍的に向上させる技術とされる。ただ、その強大な力は星を滅ぼしかねず、施術されたものは狂気と化し、サイバトロン星を居住不可能にしたため、禁断の封印技術とされた経緯がある。(私的印象だが、玩具のプリテンダー~G2までの商品展開による極度の末期状態をメタ的に揶揄したとも思える描写ともとれる。)
始祖であるサンダーウイングは神格化して信徒たちに狂信的に崇められ、ブラジオンやモンストラクターは、その教義にしたがって殺戮を続ける集団とされている。
オートボットでも技術は確保しているが、そのリスクから表向き封印技術としているものの、死者の世界デッド・ユニバース活動用のパワードスーツに転用しているほか、 プロールは惑星チーシ探査途中に一度は廃人となったチャーを英雄として必要としたために技術を応用して再生するなど、先端レベルではリスクすれすれで活用している模様。
実写映画
ディセプティコン側の、「擬態するトランスフォーマー」として登場。国内アニメや海外玩具とは違い、人間サイズ・質量のトランスフォーマーでありその変形プロセスはかなりグロテスクである。