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インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア

いんたびゅーうぃずばんぱいあ

1994年製作のアメリカ映画。永遠の命を生きる吸血鬼の苦悩と孤独を描いていた作品。廃退的で耽美な雰囲気とキリスト教的背景が特徴で、同性愛的描写を漂わせている。

概要

『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』(Interview with the Vampire)は1994年製作された アメリカ映画である。配給はワーナーブラザーズ

原作はアン・ライスによる、「ヴァンパイア・クロニクルズ」シリーズの第1作である『夜明けのヴァンパイア』。

永遠の命を生きるヴァンパイアの苦悩と孤独が、妖しく華麗な映像によって幻想的に綴られる。

耽美な雰囲気とキリスト教的背景が特徴で同性愛的描写を漂わせている。なぜかホラー映画に分類されている。

舞台美術も美しく評価され第67回アカデミー賞では2部門にノミネートされた。

他には第15回ゴールデンラズベリー賞でワーストスクリーンカップル賞(トム・クルーズとブラッド・ピット)を受賞した。

あらすじ

現代のサンフランシスコ。街を見下ろすビルの一室で、インタビュアーは黒髪の青年ルイへインタビューを始める。

  「私はヴァンパイアだ」

ルイが自らの半生を語り始めた。

18世紀末、最愛の妻を亡くし、絶望の淵に沈む彼の前に現れた吸血鬼レスタト

彼によって永遠の命を与えらたルイは、レスタトと共に世紀末の夜をさまよう。

人間の命を奪うことをなんとも思わないレスタトに対し、人間の心を捨てきれずに苦悩するルイは人の命を奪うことが出来ず、小動物の血をすすって喉の渇きを凌いでいた。

ルイは無慈悲に殺人を犯すレスタトの快楽的な生き方に疑問を持ち、生きる意味を模索する。

だがある夜、母の亡骸にすがりつく少女クローディアと出会ったルイは、喉の渇きに耐え切れず衝動的にその命を奪ってしまう。レスタトは彼女をヴァンパイアの一族に招き入れるべく新しい命を吹き込む。

しかし、それは思わぬ悲劇の始まりだった……。

登場人物

※日本語吹き替えはソフト版/フジテレビ版/テレビ東京版の順

ルイ ルイス・デ・ポアント・ドゥ・ラック

演:ブラッド・ピット 吹き替え:平田広明/ 宮本充 /堀内賢雄

今作の主人公であり語り手。黒髪緑目の青年。ニューオーリンズの農園主で豊かな暮らしをしていたが、愛する妻と子をお産で亡くし自暴自棄になっていたところをレスタトに見初められ、25歳の頃ヴァンパイアにされる。当初は人を殺すことに嫌悪を覚えて、小動物の血を啜って生きていた。レスタトに対して複雑な感情を抱いている。

ヴァンパイアの中で一番人間としての心や繊細さ、美しさを持っており、優しく穏やかな性格。しかし、キレると容赦ない。放火魔。

レスタト レスタト・デ・リオンコート

演: トム・クルーズ 吹き替え:鈴置洋孝/ 江原正士 /森田順平

金髪の美形のヴァンパイア。永遠を共に生きる伴侶として、ルイをヴァンパイアにした。

ルイに対して非常に執着しており、心が離れたルイを引き止めるためクローディアをヴァンパイアにしてしまう。派手好き贅沢好きの浪費家で、大胆な性格。

クローディア

演: キルスティン・ダンスト 吹き替え:本多瑛未里/ 矢島晶子/ 大谷育江

レスタトによってヴァンパイアにされた幼い少女。

精神が成長するにつれて、大人の女性の姿に憧れ、いつまでも少女のままの自分に苦悩し、ヴァンパイアにしたレスタトへの憎しみを募らせていく。

まるで人形のような可憐な容姿だが、幼い頃から吸血鬼としての教育されたため冷徹で冷酷。

アーマンド

演: アントニオ・バンデラス 吹き替え:玄田哲章/ 小川真司/ 小山力也

パリで劇団をしているヴァンパイア集団のリーダー。

ルイに興味を持ち、ルイの人間的な精神に惹かれる。

サンティアゴ

演: スティーヴン・レイ 吹き替え:千田光男/ 西村知道/ 佐々木梅治

ヴァンパイア劇場のメンバー。ルイとクローディアに対して疑念を持っている。

ダニエル・マロイ(インタビュアー)

演: クリスチャン・スレーター 吹き替え:家中宏 /堀内賢雄 /成田剣

現代のサンフランシスコの記者。

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