曖昧さ回避
- トマス・ハリスの複数の小説作品に登場する人物。→ハンニバル・レクター
- 1の幼少期から青年期を描いた作品。→ハンニバル・ライジング
- その他→ハンニバル
以下本項ではトマス・ハリスの小説『レッド・ドラゴン』を原作にしたアメリカのテレビドラマについて記述する。
狂気か、それとも美学か…
概要
ジャンルはサイコスリラー、サイコホラー、犯罪ドラマ。
レクターの誕生秘話を描く「ハンニバル・ライジング」から、レクターがFBI捜査官ウィル・グレアムに逮捕される「レッド・ドラゴン」までの空白を埋める、オリジナルストーリー。
脚本を原作者であるトマス・ハリスが監修している。
時代設定が2013年時点の現代に置き換えられているため、レクターの生い立ちなどが原作と根本から異なっている。
シーズン1は、アメリカNBCで2013年4月から放送され、日本ではスター・チャンネルで、2014年2月から放送された。
最終シーズンであるシーズン3は、スター・チャンネルで2015年10月から放送されている。終盤6話はまさに『レッド・ドラゴン』との戦いを描いている。
ストーリー(シーズン1)
若い女性が殺害される連続殺人事件の捜査に行き詰まったFBI捜査官のジャックは、犯罪プロファイラーのウィルに捜査協力を要請する。彼は殺人犯に共感し、頭の中で犯行を再現できるという特殊な能力を持っていた。
だが事件解決の兆しが見えた矢先に模倣犯による殺人事件が起きてしまい、不安定な彼の精神状態を心配したジャックは精神科医のハンニバル・レクター博士にも協力を依頼することに。
ウィルの精神状態を診る役目だったハンニバルだが、次第に犯行現場にも立ち会うようになり、ウィルとハンニバルは、連続殺人犯を一緒に追い詰めていく。
同時にハンニバルはウィルの精神を分析し支配下に置こうと魔の手を伸ばしていく…。
登場人物
俳優:ヒュー・ダンシー 吹替え:浪川大輔
主人公。犯罪プロファイリングの天才。自閉症スペクトラムの一種として、犯人に共感し、犯行を頭の中で再現できるという特殊な能力を持っている。元は殺人課の刑事だったが、能力がもとで精神が不安定になり、刑事を辞め、FBIアカデミーで講師をしていた。
その才能を買われジャックから実際の連続殺人のプロファイルを依頼されるが、捜査を進めるにつれ犯行現場の悪夢に取りつかれ精神不安定になっていく。
ハンニバルの精神支配により多大な犠牲を負いながら、彼とは切っても切れない関係になっていく。
俳優:マッツ・ミケルセン 吹替え:井上和彦
もう一人の主人公。天才精神科医。端正なルックスで機知に富み、グルメ嗜好でもある彼は洗練された紳士で、その完璧な姿からは誰もその裏の顔を知る由もない。
裏の顔は残虐なシリアルキラーで、被害者の臓器等を食材として料理し、好んで食べている。
時にはカウンセリングに訪れた患者を操って殺人を犯させるなど、人心掌握にも長けている。
自身にとってウィルが危険な存在であると知りつつ、彼に親しみを感じ、手の届くところに留めておきたいと考えるようになる。
ジャック・クロフォード
俳優:ローレンス・フィッシュバーン 吹替え:玄田哲章
優秀なFBI捜査官であり、FBI行動科学課のトップ。連続誘拐事件をきっかけに、ウィルに捜査協力を要請する。また、精神が不安定なウィルのために、精神科医のレクター博士にカウンセリングを依頼する。 頭脳明晰な彼は捜査の指揮権を握り、決してウィルやレクターの話を鵜呑みにはしない。
アラーナ・ブルーム
俳優:カロリン・ダヴァーナス 吹替え:佐古真弓
ウィルの同僚であり、良き友人。ジャックからウィルの精神分析を依頼されるが、友人を分析できないと断る。
精神的に不安定なウィルのことを思って、かつての師であるレクター博士を紹介した。しかし、精神科医としてのレクター博士の型破りな手法に反発する場面も。
余談
シーズン1では「アペリティフ(食前酒)」、「アミューズ・ブーシュ」「ポタージュ」、「ソルベ」など、フランス料理のコースの名前がサブタイトルになっている。
シーズン2では "Kaiseki"(懐石)、"Sakizuke"(先付け)、"Hassun"(八寸)、"Mukozuke"(向付け)、"Su-zakana"(酢魚)、"Ko- No Mono"(香の物)など、日本料理の懐石の流れがサブタイトルになっている。
シーズン3では"Antipasto"(前菜)、"Primavera"(サラダやパスタなどの主菜)、"Secondo"(魚料理や肉料理などの主菜)など、イタリア料理のコースの流れがサブタイトルになっている