CV:石田彰
「昭和元禄落語心中」の登場人物、有楽亭八雲の若き日の前座名。
第二部『八雲と助六篇』の主人公である。
概要
芸者の家に生まれたが、踊りを習っても役に立たない男であることに加え、歩行時には杖を必要とするほど脚を悪くしたことで、幼少時に七代目八雲の元に預けられ(要するに捨てられた)ることとなった。
生真面目な性格で、同日に弟子入りした天才肌の助六との力量の差に悩みながらも、自分自身の落語を求めて、道を極めていく。
作中で「菊比古」と呼ばれることは稀で、近しい人物には「菊さん」「菊」「坊(ボン)」「坊ちゃん」などと呼ばれている。
幼少時に一通りの芸事を仕込まれたようで、三味線や踊りの心得がある。
原作では弟子入りする以前のことは描かれていないが、TVアニメでは6話のオリジナルパートとして、生家で嫌々踊りの稽古をさせられながら「男じゃ芸者になれないってわかってるのかしら」という先輩(姉さん)達の陰口に傷心する描写などが加えられている。
秀麗な容姿から女性には不自由していないようで、どこにいても常にモテているが、師匠に紹介された芸者の「みよ吉」と次第に心を通わせていく。