概説
執権の補佐役であり、執権が若年もしくは政治基盤が弱体である場合などに置かれた。
最初に任命されたのは北条泰時の叔父の北条時房であるが、時房は次席の執権というべき立場にあったことが近年判明しており、初代連署はその次の北条重時であるといえる。
最も特筆すべき存在は北条政村であり、彼のみ執権経験後に再任されている。
また彼の子孫は北条一族中最も多く連署に就任していることも特筆すべき事柄である。
室町幕府以降の政権には同様の役職はほとんど見られず、合議制を重んじた鎌倉幕府特有の役職と言える。
歴代連署
- 北条時房・・・時房流
- 北条重時・・・極楽寺流
- 北条政村・・・政村流、のちの第7代執権
- 北条時宗・・・得宗、のちの第8代執権
- 北条政村(再任)
- 北条義政・・・極楽寺流、塩田流
- 北条業時・・・極楽寺流、普恩寺流
- 北条宣時・・・大仏流
- 北条時村・・・政村流
- 北条宗宣・・・大仏流、のちの第11代執権
- 北条煕時・・・政村流、のちの第12代執権
- 北条貞顕・・・金沢流、のちの第15代執権
- 北条維貞・・・大仏流
- 北条茂時・・・政村流