注意
この項目は刀剣乱舞の敵方である歴史修正主義者とは関係なく、主として歴史学などにおけるものの説明である。
概説
従来の歴史における通説や定説に異議を唱え、新たな歴史観に基づく再解釈を要求したり、新しく発見された史料をもとに、歴史記述を見直そうとする試みのことであり、英語ではHistorical revisionismと表記される。
通説や定説は一般的に正しいとされるが、実情は正しくない、あるいは不正確という事例も中には存在する。特に過去においては歴史は勝者により書かれるものであり、歴史を過去にさかのぼるにつれ実証および反証を確認することは大変なこととなる。
実例を挙げるとイングランドヨーク朝の王であったリチャード3世は暴君として知られていたが、これは彼と敵対していた後継王朝であるテューダー朝の歴史観やシェイクスピアなどのせいによる物が大きいとされる。
一般的にはこの単語は修正主義と呼ばれることがあるが、これは社会主義に関する用語とかぶりややこしいため、使用は推奨されない。
通俗的な意味
一般的なイメージとしては捏造された「証拠」を根拠にしたり、それまでの歴史学の成果を無視、あるいは反する内容の文献、すなわち都合の悪い事実を無視したりイデオロギーにより文献等を曲解して歴史を再構成する試みに対し、オーソドックスな歴史学を支持する側から批判的に使われる事が多い。
当初この言葉にはそのようなイメージは存在せず、ネガティブに使用されることもなかったが、ホロコースト否定論者、否認主義(仏:Négationnisme )の立場をとる人々がこの名称により自らを定義したことによりネガティブな意味を持ったとされる。
また、その否定的イメージを利用して歴史学などの学問において異なる派閥に属する人物意見に対するレッテル貼りとして用いられることがあるといわれる。
歴史の修正
歴史が修正された事例は存在するか、ということであるが、存在する。
実例を挙げれば大友皇子が天皇として後に認められた事例や実在すら疑われた南朝の長慶天皇が大正時代になってから天皇と認められた事例が存在する。