『むくは寂しさというものを感じぬのじゃ』
『二度とむくの前に現れるでない』
概要
デート・ア・ライブ第14巻より登場する第10の精霊。セフィロトの樹に対応するダアトを除いたセフィラに対応する最後の人物。
黄金色の髪と瞳をした少女で、語尾の最後に「~じゃ」とつけたりなど近世の武家の女性の様な古風な言い回しをするが、一人称が自分の名前を縮めた「むく」と名乗るなど、何処か精神的な幼さを見せる事もある。
何時の事からは定かではないが、何だかの理由で世間との交わりを自ら断絶して宇宙空間を漂っていた為、その存在は〈神蝕篇帙(ベルゼバブ)〉の能力を得たアイザック・ウェストコットがその能力を使って居場所を掴むまで彼女の存在はASTはおろか〈ラタトスク〉すらも(DEMの攻撃に対する報復で初めてその存在を感知した)把握していなかった未知なる精霊である。
上記にもあるように世間との係りを一切断絶している上に過去に何かとてつもなくつらい経験をした為なのか、後述する自身の天使の能力によって自身の心を封印(完全に閉ざしている状態)している為、外部からどのような言葉を掛けようとも一切感情が変化しない。
それ故、鉄仮面のように無表情かつ感情の起伏が全くない上に抑揚のない喋り方をする為、人形の様な、冷たい無機質な印象を漂わせており、外部の状況には一切関心を持っていないが自身の平穏を犯すものには容赦はなく排除しようとする傾向が強い為、ただ話しかけただけでもいきなり殺害しようとしたりと攻撃的な一面を持っている(ただし彼女が興味を示した場合はその限りではない)。
また、過去のトラウマからの教訓からなのか、相手の心を見透かすかして考えていることを察知する術に長けているらしく彼女の前での嘘や隠し事は一切無意味であるばかりか、即、死につながる可能性が高い。
その為に士道たち〈ラタトスク〉が接触を試みるも、彼女をデレさせる事はおろか逆に余計なお節介といわんばかりに士道の今まで行ってきた行為を自分のエゴと称して全否定した上に、今度自分に接触して来たら天使の能力で地球の自転を止めると警告して去って行ってしまいラタトスク側に大きな衝撃を与え、士道には大きなショックを与える事になるが……。
また、士道一人に霊力が集中しつつあるという状況の裏に何者かの陰謀を感じ取っている。
なお、とある世界で出会った人物によると“本当は彼女自身も1人で寂しくてたまらない為に感情を自身の力で封印しているだけ”と指摘していることから、本来は自身が傷つくことを何よりも恐れいている寂しがり家な性格の人物ではないかと思われるが果たして…。
識別名は便宜的に〈ゾディアック〉。
霊装の〈神威霊装・六番(エロハ)〉は裏地に星座があしらわれたチャイナドレスのような形状をしており、頭部にはネコミミ(?)を彷彿とさせるパーツが付いている。
発顕させる天使は錫杖を思わせるような雰囲気を纏った鍵の形状をした〈封解主(ミカエル)〉。
能力としては対象に文字通り鍵を掛けて能力を封印する(実体がないものにも使用可能)ことや空間に孔を開けて閉じ込めたものを解放することができるが、それ以外にも何か秘められた能力がある可能性が高いが現時点ではその全貌は明らかにされていない。
「生命の樹(セフィロトの樹)」において対応する事象は以下の通り。
数字 | 6 | 名前 | 六喰 |
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神名 | エロヒム | 霊装 | 〈神威霊装・六番(エロハ)〉 |
守護天使 | ミカエル | 天使 | 〈封解主(ミカエル)〉 |
そして髪の色が黄金(黄)色なのは対応するティファレトから来ているものと推測される。