カーネル・サンダース(Colonel Sanders)とは、英語で「サンダース大佐」という意味の敬称である。
特にこの名前で呼んだ場合、ケンタッキー・フライドチキンの創業者として知られるハーランド・サンダースのことを示す。
概要(ハーランド・サンダース)
本名ハーランド・デーヴィッド・サンダース(Colonel Harland David Sanders, U.S.A., 1890-1980)。アメリカの実業家。ケンタッキーフライドチキンの店頭に等身大の人形が置いてあることで知られ、日本においては「カーネルおじさん」の愛称で知られる。
6歳で父親を亡くし、10歳から働きに出、学校は14歳でやめた。
若い頃は気性の激しい人で、上司と対立しては様々な仕事を転々としていた。
まずは年齢を詐称してまで軍に入るも、一兵卒のまま挫折し、その後は機関車修理工、ボイラー技士、フェリーボートのスタッフ、タイヤのセールスなど、40種もの職を渡り歩いた。
しかしどれも長続きせず、そのため自ら経営者になることに決め、30歳代後半にケンタッキー州でガソリンスタンドを経営していた。
だが、そのスタンドが火災事故に見舞われたうえに大恐慌の煽りを受けて倒産。その際にスタンドで付設されたレストランで振舞われて評判を得ていた料理であるフライドチキンを、紆余曲折を経た末にケンタッキー・フライドチキンとして売り出しフランチャイズ事業として成功を収めた。
「彼の人生には、いつも油(脂)が乗っていた」などと言われることがあるが、上述の通り相当な苦労人であり、彼がフライドチキン店の事業で成功したのは50歳代の時であり、大器晩成の偉人としてよく彼の名が挙げられる。
「カーネル」というのは正しくは「ケンタッキー・カーネル」であり、ケンタッキー州に貢献した人物に与えられる名誉称号である。
つまり、「カーネルさん」や「カーネルおじさん」と“カーネル”をファーストネームとして扱うような呼び方は「大佐おじさん」と呼んでいるようなもので、言葉として少々おかしい。
余談ながら、ケンタッキー・カーネルの意味するところは「ケンタッキー州名誉大佐」。「サンダース名誉大佐」と呼ぶと非常に強そうに見えるから不思議である。
来日時に日本のケンタッキーのサービスや忠実にレシピを守る勤勉さに感動したそうで、その事から大変な親日家であったそうだ。
ちなみにフリーメイソンの会員。人形についているのでわかるが、胸に証のバッジが付いている。
ゲーム「ファンタシースターポータブル2インフィニティ」ではパートナーキャラクターとして参戦した。
pixivではドナルド・マクドナルドと並んでいじられる傾向にある。
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安西先生(安西光義) - スラムダンクの主人公桜木花道らが所属する湘北高校バスケットボール部の監督。見た目が似ているだけで何の関係も無い。