概要
「双剣の騎士」「2つの剣を持つ騎士」「野蛮なベイリン」等の異名を持つ。
アーサー王に仕えたが、円卓の騎士が結成されるよりも前に追放されたため、通常円卓の騎士には数えられない。
アーサー王がイングランド統一のために戦っていた時期の登場人物で、伝説の初期に死亡してしまうため、彼の活躍の話はカットされてしまうことが多い。
活躍
ある時、アーサー王の宮殿に剣を持った乙女が現れた。
この剣は「武勇に優れ行いも正しい高潔な騎士のみが扱う事のできる剣」だという。
宮廷中の騎士がこの剣を鞘から抜こうとするが、剣はびくともしない。
丁度その時、殺人の容疑で半年間投獄されていたベイリンが釈放されていた。
ベイリンが鞘に挑戦すると、剣は容易く抜けた。
しかし、乙女は剣を持っていると、最も親しい者をその手で殺す呪いに見舞われるとして、返すように要求する(つい先程まで牢屋にいたような人物に剣を渡す訳にはいかないという理由もある)が、ベイリンはこれを拒否した。
直後、湖の乙女が現れて、剣を渡した乙女と、剣を抜いた騎士の、どちらかの命を要求した。
この時、剣の乙女が自分の母を殺した相手だと気付いたベイリンは、衝動的に剣の乙女の首を刎ね、湖の乙女に差し出した。
これに怒ったアーサー王によってベイリンは王宮を追放される。
こうしてベイリンは、元々持っていた自分の剣と併せて2本の剣を持ち歩くようになった。
魔法使いマーリンは、ベイリンを評して「アーサー王に対しては利益をもたらすが、他の者には悲しみをもたらすだろう」と予言している。
追放後のベイリンは、王宮内での行いを見過ごせず追ってきた騎士から一騎打ちを挑まれ、これを殺害するが、騎士の恋人が現れてベイリンを罵倒し、恋人の剣で自殺した。
ベイリンはアーサー王の許しを得るため、当時アーサー王と敵対していたリエンス王を倒すことを決意する。
ベイリンは弟ベイランと共にたった2人でリエンス王を奇襲し、捕縛に成功した。
姿を消す魔法を使う騎士ガーロン卿の攻撃によって旅の道連れを殺されたベイリンは、これを討つために、ガーロンが漁夫王ベラムの城を訪れた。
ベラム王の城では武器の携帯は禁じられていたのだが、ベイリンは短剣を隠し持ち、ガーロンの暗殺に成功した。
だが、怒ったベラム王はベイリンを殺そうとしてきた。
短剣しか持っていないベイリンは、城の中で槍を発見し、これを使ってベラム王を撃退した。
しかし、突如として城が崩壊し、ベイリンも瓦礫の山の下敷きとなった。
ベイリンが入手した槍は、実はイエス・キリストを刺してその血を受けたロンギヌスの槍であり、聖具を武器として使った天罰「嘆きの一撃」が発動したのだ。
マーリンによってベラム王共々城の残骸から助け出されたベイリンは、罪を犯した己を恥じ、アーサー王の下へ帰還することを諦め、各地を放浪することにする。
旅の最後には、剣の呪い通り、最も親しい弟ベイランと、お互いにそうとは気づかずに殺し合い、相打ちになって死亡した。
ベイリンを死に追いやった呪いの剣は、マーリンによって回収され、後にガラハッドの手に渡っている。