概要
JR東日本が東北区間の485系の置き換えのために製造した、国鉄時代から含めても北海道、九州向け以外では初となる交流区間専用の特急形電車。車体構造はE653系を基にしている。少数派で、18両しか製造されなかった。
編成・車両
基本的な構造はE653系を基にしているが、先頭車クロハE750形の半分がグリーン席となっている。また主変換機もIGBT素子を採用したVVVFインバータ制御であるが、交流区間(50Hz)専用であるため直流区間用装備は当然搭載していない。制動装置は設計の基となっているE653系同様に電気指令式空気ブレーキ(回生ブレーキ併用)、抑速ブレーキ、耐雪ブレーキを装備している。配属区間の関係上、耐寒装備はE653系より更に強化されている。
津軽海峡線内通過に必要な保安装置であるATC-L型(※)は取り付け準備工事がなされているものの、装備していないため青函トンネルは走行できなかった。また、落成当初は6両編成だったが、現在は4両編成にされて特急つがる用に使われる。残りの中間車2両は2015年度に廃車された。
※・・・青函トンネルのある津軽海峡線内で2016年の北海道新幹線開業まで使用されていた保安装置。電磁直通ブレーキや電気指令式ブレーキを採用している列車では普通のATCと大差ないが、自動空気ブレーキを採用している列車では込め不足を防ぐため、ATSに近い動作を行う。
関連タグ
E653系・・・設計の基となった車両