ユート(遊戯王ARC-V)
ゆーと
「もう 君を傷つけたくない。」
CV:高木万平
来歴
沢渡シンゴと戦おうとしていた柊柚子を助けに乱入し、シンゴを封殺・完勝し高い実力を視聴者に見せつけた。
爆発の衝撃から庇うなど柚子の事を気にかけており、柚子の方もなにやら共鳴現象が起こっており、二人の間になにかしらの関係があると思われる。
初めて邂逅した紫雲院素良とは互角のリアルファイトを繰り広げ、牽制し合っている。互いに「こっちの人ではない」と認識しているが、面識は全く無い。素良が柚子に融合召喚を指南している場面を目撃してた上での激突なので、素良とは別の勢力である模様。
その正体は「エクシーズ次元」と呼ばれる舞網市とは別の世界から来た異世界人。
皆がデュエルを楽しむ街・ハートランドに住んでいたが、素良がいた「融合次元」からの侵攻により壊滅してしまい、親友である黒咲隼と共にレジスタンスとして活動していた。
舞網市にはアカデミアに攫われた隼の妹・黒咲瑠璃の手がかりを求めてやってきたらしい。
シンクロ次元のユーゴとのデュエルで敗北し、ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンを榊遊矢に託して姿を消した。その後、彼の魂は遊矢に宿る。
シンクロ次元編ではあまり目立った活躍は無く、アカデミア絡みの時や遊矢達の覚醒の際に何度か登場する程度。
しかし、エクシーズ次元編では満を期して霊体のような姿で遊矢と会話するほどの変化を見せている。その姿はさながら前作のアストラルのような姿と言える。
かつては黒咲隼と共にプロ養成校「ハートランド・デュエル・スクール」のスペード校に在籍していた過去を持つ。
人物像
一人称は「俺」。寡黙であまり感情を露わにすることはない。前述したように突然沢渡に襲い掛かったり、錯乱していたとはいえ親友である隼を腹パンで黙らせたりするので、一見すると過激に見える。
しかし、沢渡や素良に怪我させないよう加減していたり、遊矢に自身が知る異世界事情を説明したり、と根は争いを好まない優しい性格であることが伺える。
遊矢の「デュエルは皆で楽しむものだ」という言葉に思う所があったようで、消える前にエースモンスターを託したことと無関係ではないだろう。
外見
黒遊矢という仮名の通り遊矢と顔つきが似ている。暖色系を基調としている遊矢とは対照的で、黒やグレーなどの暗めの配色となっている。初登場時はゴーグル、マスクを付け黒ずくめのフードを羽織っており、沢渡や彼の取り巻きからは「黒ずくめのナイト」と呼ばれていた。
ちなみに登場する度に、ゴーグルなどの装飾品が無くなっている。
現象
ユートとデュエルしている際は、アクションデュエルでもないのに映像が現実に干渉するという謎の現象が起きている。しかし、この現象は後に素良やユーゴといった異世界のデュエリストで度々起きている事から彼自身の現象というより、デュエルディスク側で発生している現象と思われる。
漫画版
MAIAMI市を騒がすデュエリスト「ファントム」の一人。アニメ版と違い黒咲隼と面識はなく、既に榊遊矢と一体化した状態になっている。だがアニメ本編と違い、互いに完璧な意思疎通及び外見ごと人格の交代が可能。表に出てきた遊矢の傍に浮かび上がるその姿は前作の相棒を彷彿させる。一人称も『私』だし。
遊矢の事を『お前』と呼び何かと口うるさく説教したり、敵対した沢渡や黒咲相手に割と遠慮のない言葉をぶつけたり(聞こえていない場合も多いが)性格にも多少の相違が見られる。
追われている身として遊矢が目立つ事を良しとはしていないが、エンタメデュエリストとしては応援している様子。
8話のスーツ姿でビルに侵入する際、スーツの着こなしについて褒められると少々照れながらも笑っており、ファッションには自信がある模様。
使用デッキ
「幻影騎士団(ファントム・ナイツ)」と「幻影(ファントム)」を中心とした戦士族デッキを使用。
漫画版でも共通だが、モンスター化する罠カードが中心の構成になっている。
主な使用カード
幻影騎士団シャドーベイル
ダイレクトアタックを受ける際に墓地からモンスター化して復活する魔法カード。
OCGでは罠カード変更された。
幻影騎士団ダスティローブ
幻影騎士団がいる時に特殊召喚できるモンスター。「幻影騎士団ブレイクソード」のエクシーズ召喚へ繋げる。
幻影騎士団ブレイクソード
ランク3のエクシーズモンスター。破壊されても素材となったモンスターをレベルを上げて復活させる効果を持つ。
OCGでは素材制限が無くなり、追加効果も持たされたため、大幅に強化されている。
エースモンスターであり、ランク4のエクシーズモンスター。
相手のレベル5以上のモンスターの攻撃力を半分にし、その分自身に加える効果を持つ。
遊矢に託されてからは、融合モンスターやシンクロモンスターに強く出れるのもあって、フィニッシャーとして大活躍してる。
OCGではレベル制限が無くなった代わりにコストとして消費する素材数が増えた。漫画版でもこちらに準拠している。
余談
ユーゴ戦直後に消滅した時の「デュエルで笑顔を・・・。キミの力で、世界に・・・みんなの未来に、笑顔を・・・」という台詞は、遊矢にも思う事があったのか、回想にも度々出てくるようになっている。最も、あまりにも頻繁に出たおかげで、この回想が出るところ=笑い所になってしまった他、この状態のユートを「ナストラル」、「笑顔bot」といったあんまりなあだ名をつけられてしまっている。
ユートを演じる高木万平氏は、後に登場したユーゴを演じる高木心平氏の双子の兄であり、ユーゴが本格的に参戦した第36話の放送を共に視聴していたらしい。兄弟で共演はドラマなどで幾度とあるが、今作ではお互いにアニメの初出演で初共演となった。
なお、現在はそのユーゴと共にローマ字表記のブレが心配されている。
本編でローマ字表記が公開されるまでは公式ストラップにおける「YUTO」だったが、本編で初めて表記された際には「UTE」、その後に公式サイトのキャラクター紹介に追加された際には「YUTE」とどうにも表記が一定してないからである。後に公式サイトでも「UTE」の表記で修正された。