テンレック
てんれっく
哺乳綱食虫(モグラ)目テンレック科に分類される食虫類の総称。
備考
最新の分類では、「テンレック(アフリカトガリネズミ)目テンレック科」に分類される。
概要
最大種のテンレックは体長25~39cm。尾長0.5~1cm。体重0.5~1.5kg。
全身が褐色。幼獣は体毛が針状で、黒と白の縦縞が入る。
本来はマダガスカル島の固有種だが、コモロ、セーシェル、レユニオン、モーリシャスに移入・帰化している。
夜行性で森林やサバンナに棲息。5~12月の乾季は地中に潜り休眠する。一度に産む子供の数は哺乳類の中で最も多く、1回に平均20頭、最高32頭にもなる。
食性は雑食で、地上を徘徊し、昆虫類、貝類、ミミズ、カエル、爬虫類、小型哺乳類、果実等を餌とする。
幼獣は針状の体毛で身を守る。
この仲間について
かつては食虫目に入れられていたが形質や生態の類似は収斂進化の結果であり、分類的にはアフリカで独自の進化を遂げてきた動物の仲間で、ゾウなどに近いらしい。但し、この関連記事では、便宜のため、敢えてかつての分類であったトガリネズミと同じ、食虫類の仲間として紹介する。
主な種類
- ハリテンレック(メイン画像)
- コモンテンレック
- オナガテンレック
- ミズテンレック
- シマテンレック