ある意味ネタバレ項目なのかもしれないが、《紫京院ひびき》というキャラクターの名誉と尊厳のためにも、是が非でも!この項目に目を通して誤解無く接していただきたい。
概要
《くるくるちゃん》とは、
過去の《紫京院ひびき》の姿(推定5歳)であり、
庭師の人からひびきお嬢様と呼ばれている存在である。
縦ロールの髪型が印象的の、くるくるヘアーのお嬢様で、
それゆえに、遠目から見ていた黄木あじみから「くるくるちゃん」と名づけられた。
足の速い、手のひらサイズの四輪駆動のマシンが好きそうな男の子っぽい性格の女の子である。
“ソラミドレッシングwithふわり”は《くるくるちゃん》の過去を聞くために地下パラの一室に集められ、
庭師の人の証言と黄木あじみの供述と南みれぃの通訳によって壮絶な過去があったことも判明する。
(ただし、国家機密レベルのセキュリティロックがかかっているのか、南みれぃの通訳でも「ダヴィンチ」という語尾は抜けなかった)
紫京院ひびきの過去
第1章・手のひら返し事件
あれから10数年前、(プリパラアニメ第83話)
ヨーロッパラのペルサイユという場所に紫京院家の屋敷があり、
そこに、くるくるヘアーが印象的な足の速い、手のひらサイズの四輪駆動のマシンが好きそうな女の子がいました。
彼女の名前は《紫京院ひびき》。幼稚園に通っている5歳くらいの女の子である。
この時代から男子っぽい女の子で、幼稚園の演劇で王子様の役どころをノリノリで演じるほどに
麗人アイドルとしての頭角をあらわしていった。
そして、これから数奇な運命に翻弄されるとも知らずに
同じ年頃の女の子たちとプリチケごっこなどをして仲良く遊んでいたのであった。
ある日、《紫京院ひびき》の両親が旅行中に生死不明になったとの連絡が入った。
幼少の《紫京院ひびき》にとって耐え難い事件だろう。
だがそれは財閥たる紫京院家の崩壊を意味していた。
それを聞きつけた当時の執事および使用人たちが紫京院家の財産のほとんどを持ち逃げし、
同じ年頃の女の子たちも「お金持ちじゃない子と遊んではいけないと親に言いつけられた」と言い残して、ひびきとあっさりと縁を切ってしまったのだった……。
両親の行方不明に続いて、次々と離れてゆく周りの人間たち……
木彫りの人形を見つめて自暴自棄におちいる《紫京院ひびき》だったが、
その後間を置かずに、両親は生存の知らせが届いた。
本来ならば「両親の生存」は素直に喜ぶべき出来事なのだが、
『《紫京院ひびき》の両親の生存』……つまり、
『財閥たる紫京院家の復活』を聞きつけた使用人及び同じ年頃の女の子たちは、何事も無かったように手のひらを返して関係を修復しようとした。
これにより、周りの人間は《紫京院ひびき》を「ひとりの人間」としてではなく、「金ヅル」程度にしか見ていないことが判明した。
……もはや救いようが無い。
これによって幼い《紫京院ひびき》の怒りが爆発し、
屋敷に閉じこもって完全に心を閉ざしてしまった。
以来、《紫京院ひびき》は『友情』という言葉を一切口にしなくなったという。
第2章・謎のフルーツ泥棒襲来
※↓第83話以前に描かれたイラスト
その後、《紫京院ひびき》の前に
《かねてから屋敷の庭園のフルーツを盗み食いしていた12歳ぐらいのパイナップル頭の少女》があらわれた。
その少女は《紫京院ひびき》を「くるくるちゃん」と呼び、フルーツ語尾まみれの言語で話しかけてくるが、
《紫京院ひびき》は理解できずに屋敷から追い出した。
しかし、それだけでは終わらなかった。
そのフルーツ泥棒から間を置かずに語尾まみれの言語で電話がかかってきたのだ。
びっくりして電話の受話器を置くと、
次の瞬間から、天井裏からフルーツ泥棒が現れる。
天井の穴をふさぐことで対抗するのだが、
間を置かずに柱時計の中から出現する。
《紫京院ひびき》は柱時計のドアを閉めてフルーツ泥棒に対抗する。
しかし、その語尾まみれのフルーツ泥棒は諦めなかった。
あるときは便器の中から現れ、
またあるときは換気扇から現れ…
そして、就寝中にもフルーツ語尾まみれの言語をメガホンで叫び、
睡眠を妨害してくるのである。
もはや《紫京院ひびき》に謎のフルーツ泥棒から逃れるすべは無かった。
それでも、《紫京院ひびき》の乗る乗用車に勝るスピードで自転車で追いかけてくる謎のフルーツ泥棒から逃れるためにヨーロッパラじゅうを駆け巡り、イパリアの美術館にたどり着いた。
そこで謎のフルーツ泥棒がレオナルド・ダ・ヴィンチの作品を目撃し、興奮している間に逃げ切り、
その間に、くるくるヘアーを卒業することによって
ついに謎のフルーツ泥棒を振り切ることに成功した。
だが、この事件によって起こった心的外傷はすさまじく、
「ぷり」などの変な語尾を聞くごとに、
自分を追い掛け回したあのフルーツ泥棒の気配だと錯覚し、体がアレルギーに似た拒絶反応を起こすようになってしまったという。
のちにこの出来事は、庭師さんなどによって語り継がれ
それを口伝で聞いたドロシー・ウェストと黒須あろまは、この事件を悪魔の呪いより恐ろしいホラーだと述べた。
第3章・よみがえる悪夢
あれから10数年後……(プリパラアニメ第82話)
麗人アイドルとしての活動も軌道に乗り始め、信頼できる執事もできたころ、
《紫京院ひびき》のもとに 一通の電話がかかってきた。
紫京院ひびき「紫京院です。」
上機嫌で電話に応答したのだが…受話器から聞き覚えのある声が……
???「……くるくるちゃん!?」
その一言を聞いた瞬間、《紫京院ひびき》の身は凍りついた。
自分を「くるくるちゃん」と呼ぶ存在はアイツ……あのフルーツ泥棒しかいないからだ。
その後、間を置かずに放たれるフルーツ語尾によるマシンガントーク……!
そして、恐怖のフルーツ語尾に混じって聞こえる「ダヴィンチ」という語尾………!
その語尾を聞いた瞬間《紫京院ひびき》は確信した。
……そう、電話の相手は紛れも無く、
くるくるちゃん時代に《紫京院ひびき》を追い掛け回した謎のフルーツ泥棒であり、
パプリカ学園美術教師である《黄木あじみ》その人であった。
それを確信した瞬間、「確信」は「恐怖」へと変わった。
「うぁんどおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
「バリケードを築けぇ!黄木あじみを近づけさせるな!絶対…絶対に…!」
「あんなやつ!僕にはヨウナシだぁぁぁぁぁぁ!!!!」
そう、くるくるちゃん時代の恐怖の再来である。
あの恐怖のフルーツ泥棒が《黄木あじみ》という名前つきで、
あの日以上にパワーアップして、すぐそこまで来ているのだ。
その日以来、《紫京院ひびき》は《黄木あじみ》に怯える日々を送り続けているという……。