概要
啄木鳥しんきによるテイルズオブデスティニーのコミカライズ作品。
啄木鳥氏のデビュー作にして、テイルズオブシリーズ初の漫画化作品である。
原作のストーリーに大胆な改変を加えながらも密度が濃く人間味のある描写で、テイルズのメディアミックス作品の中でも特に評価が高い。
いくつかの設定とストーリーはリメイク版やドラマCDなどに逆輸入されている。
また、リオン・マグナスが最後まで生存する唯一の作品としても知られている。
なのでテイルズオブデスティニー2に繋がらないという意見もあったが、後に啄木鳥氏によってこの作品準拠のTOD2を描いたアンソロジーが出版された。
ゲームとの相違点
- スタンとディムロスが出会ったのは古代遺跡
- ルーティがマリーと旅をしていない
- リオンの登場が早く、リオンの心理描写の多さやその結末
- 街を訪れる順番や、登場しない敵キャラクターがいる
- キャラクターの性格が全体的に丸くなっており、パーティ同士の触れ合いや、スタンとルーティ、ルーティとリオン(ヒューゴ)の関係性が掘り下げられている
- グレバムに娘がおり、ある人物に娘を人質に取られてソーディアン研究をさせられたが失敗して娘を殺害されたため、その人物の築き上げた物全てを潰して復讐しようとしていた
- 金髪とされていたマリアンが黒髪に描かれており、ヒューゴに息子であるリオンとの関係改善を訴えるなどリオンを実の弟のように思っている(これらの要素は公式に逆輸入された)
- レンブラントの口調が普通でマッドサイエンティストでもなく、ヒューゴへの忠誠心と娘の仇討ちのためにスタンと敵対する(後に公式に逆輸入された)
- 黒幕はミクトランではなく男性のベルセリオスで、ハロルドがカーレルを密かに殺害して成り替わっていた(これは当時の攻略本にハロルドがカーレルの弟で、永遠の命を得るためにベルセリオスに人格を投影したと記述されていたためである)
- ヒューゴがミクトランに操られておらず、単にベルセリオスに共鳴した共謀者とされている
- ラスボスがベルセリオスに乗っ取られたマリアンである