概要
アメリカンコミックや日本の特撮作品におけるヒーロー(ヒロイン)のような活動を行うケモノのこと。
解りやすい例を版権作品から挙げれば鉄人タイガーセブンや快傑ライオン丸がこれにあたる。
(ただし、PIXIV内でケモヒーロータグを付けるのはユーザーのオリジナルキャラクターが主である。)
ヒーローデザインとしては、往年のタツノコプロ製アニメを彷彿とさせる、体のラインも顕わな全身スーツにドミノマスクや半透明のシールドで目元を隠すという特徴的な衣装に身を包んだ等身大ヒーロースタイルが比較的多くみられる。
巨大ケモヒーロー
前項に書いた通り、等身大ヒーローがケモヒーローの多数派なのに対し、等身大ではない所謂巨大ヒーロー型ケモヒーローもわずかながら存在する。ウルトラマンのケモノ版といった趣の作品が多いようだ。
なおそのウルトラマンもケモヒーローと全く縁がないわけではない。番組の企画当初は、登場するヒーローはベムラーという名前の怪獣(裸の烏天狗、あるいは大巨獣ガッパを人型に近づけたようなデザイン)つまりケモヒーローだった。しかしヒーローと悪者を視覚的に判別しやすくするため、銀色の巨人(ウルトラマンの原型)と差し替えになったのだ。
(左がベムラー、右がウルトラマンの原型。)
ウルトラマンのケモノ版として巨大ケモヒーローを創作する際には、上記の経緯を踏まえて「銀色の巨人と比べてヒーロー性に乏しいと判断された『ケモノキャラ』に、いかにヒーロー性を付与するか」を考えてみるのも面白いかもしれない。
また、巨大ケモヒーローはその外見から巨ケモに近い印象を受けるが、巨ケモは「怪獣寄りに描かれることが多く、ウルトラマンといった巨大ヒーローとして描かれることは非常に少ない」(巨ケモの項目より引用)とされ、その場合いわばケモヒーローとは対極の画題である。むろん破壊や殺戮などとは無縁の巨ケモ作品も存在することは言うまでもないが、巨ケモと巨大ケモヒーローは分けて考えておく方が無難だろう。