宮内ひかげとは、あっとの漫画『こあくまメレンゲ』・『のんのんびより』の登場人物。
宮内三姉妹の次女で、宮内一穂の妹で宮内れんげの姉。高校1年生。
アニメでの声優は福圓美里。
人物像
『こあくまメレンゲ』
ヒロイン久遠春風の友人として登場。春風からは「ひかちゃん」と呼ばれている。
春風の同級生であり、同時にワンルームのマンションでルームシェアをしている。
性格はマイペースでドライ。いつも目は半開きで、基本的に無表情。髪は黒髪のサイドテールでセミロング。ルーチェが現れた時も淡々と目の前の事実に反応する。また、家事は春風に任せっきりで、その横で平然と漫画を読んだりゲームをしたりしている。
普段は基本的にルーチェをおちょくって遊んでいる。
ルーチェが魔王城を追放されて自宅に押し掛けてきたときは、快諾する春風に対して「(ルーチェがあまりに世間知らずな為)面倒くさいことになるからいやだ」と主張している。
いたずら程度の小悪事しか思いつかないルーチェに対して悪辣な発想をうち明け戦慄させることもしばしば。
ただしルーチェの人形遊びのこだわりに対しては押し負けている。ちなみにこのエピソードはアニメ『のんのんびより りぴーと』に流用されており。その際は原作のルーチェがれんげに変更されている。つまり本気で駄々をこねる子供には弱い。
ガールズトークには毛ほども興味がなく、春風とルーチェが髪留めの話に花を咲かせていてもまったく参加せずに親父ギャグを考えるほどだが、話を聞き流しているわけではない。
ピコにはルーチェいじりで意気投合したこともあって「人間にしては見所がある」と気に入られており、うっかり魔王軍に加わえられそうになったことも。
数学が得意という設定で、10進数と16進数の置き換え問題をものの数秒で答えてしまう。
一方でたまに情熱的な正論を説くことがあるが、その時は恥ずかしさのあまり顔を隠してしまう。
また、エピローグはほぼひかげとピコの会話で終わる。
本作本編中には苗字は一切出てこなかったが、新装版コミックスのカバーで正式に「宮内ひかげ」と紹介されている。
また作品中では標準語を話しているが、『のんのんびより』連載開始後に描かれた番外編(『のんのん』コミックス2巻に収録)の天使ルーチェの暴挙を前にして思わず訛りが出ている。
『のんのんびより』
メインキャラの宮内れんげと宮内一穂の身内で、東京の学校に通っているため普段は実家にいない姉妹という設定。そのため長期休暇時などに帰省という形で登場する。
所謂スターシステムではなく同一人物。新装版『こあくま』のあとがきで作者自身に明言されているほか、春風と生活している場面がちょいちょい出てくる。
自身の姉妹であるれんげと一穂がそれぞれ別ベクトルでマイペースなうえ、他にもルーチェを軽くぶっちぎってアクの強い連中が揃っているため、『こあくま』とは逆に周囲に振り回されたり、とばっちりを食らったりすることが多い。周囲の奇行に対するツッコミ役でもある。
もっとも自業自得の面も強く、特に地元ではやたら都会風を吹かせるが、都内育ちの一条蛍の存在が原因でドツボにはまることが多い。小鞠には「根っからの田舎っ子」と言われている。
夏海と一緒になって悪さをすることも多いが、年長者なので夏海よりは“大人”。ただしれんげには舐められてしまっている。どころか、逆に説教されることもある。ただしそれは一穂も同じな上、ひかげ自身も一穂を舐めているフシがある。
ルーチェのいたずらをあれだけバカにしていたくせにれんげに対してしょーもない悪さをしようとすることもある。
『こあくま』ではピコすら大して恐れていなかったが富士宮このみには逆らえない。東京から電話で無理やり呼びつけられたり(新幹線を使っても6時間かかる)、お年玉をせびって回っていた時に嵌められて逆に小鞠・夏海姉妹にお年玉をあげる羽目になったりしている。曰く「怒らせてはいけない」。
また沖縄旅行の際には連れて行ってもらうためアクロバティック土下座を披露している。
なお、『のんのん』初登場時は『こあくま』時代と同じ姿だったが、途中で散髪してからは後ろ髪の長さが短くなりセミショートになった。このエピソードの際は春風も登場している(セリフはなし)ほか、アニメでは『こあくま』時代と同じ制服を着て鉄道駅構内を歩いている。