概要
「バーナード嬢曰く。」とは施川ユウキの漫画作品。月刊ComicREXにて連載中。単行本既刊3巻。
自称「バーナード嬢」こと町田さわ子と学校の図書室に集まる常連たちが小規模なビブリオバトルを繰り広げる。
登場人物
町田さわ子
主人公。
自称「バーナード嬢」。タイトルにもなっているその名はアイルランドの劇作家「ジョージ・バーナード・ショー」を由来とするが勘違いしている。
周囲から読書家と思われたいらしく、図書室の端っこでいつも本を読んでいるがそれは人の目がある時だけ。著名な作品や話題の本に手を出すもののロクに読まずに「それっぽい」発言をするめんどくさい人。アホの子。
神林と出会って以降は彼女に勧められた本も読むようになり、本を読破する描写も出てきているがまだまだ前途多難といったところ。
愛読書は「使ってみたい世界の名言集」。
遠藤
下の名前は不明。主にさわ子に対するツッコミ役。
さわ子に会うためだけに図書室に通っている。彼女のことを(「バーナード嬢」が長すぎるため)「ド嬢」と呼ぶことにしている。
ひと昔前に流行った本を古本や図書室で読み「やっぱり大したことなかった」と思うのが趣味。そのために現行の流行の本をあえてスルーするという複雑な性癖がある。一方で「恋空」を読んでマジ泣きしたりとメランコリックな側面を持つ。
電子書籍に興味を持ったさわ子に図書室に残るよう説得する様子が必死。
神林しおり
ガチの読書家。愛読書はハードSF方面全般だがそれに限らず数学書・推理小説や「KAGEROU」「火花」といった話題作も嗜むいわゆる本の虫。黒い表紙が好み。
登場初期は読書に関して好き放題な発言をするさわ子のことを快く思っておらず、感情に任せて数十行語った挙句時には暴力行為に至ったことも。
さわ子と顔見知りになってからはバイオレンスさは影を潜めるが、それでも本を愛するあまりいかにもなオタク的な行動が目立つ。自身もそれを気にしているものの改善される気配はあまりない。カフェでバイトしていたり一人旅に出たりと意外にアクティブな面も。若干ツンデレ。
長谷川スミカ
図書委員。身長の低い眼鏡っ娘。
遠藤に対して淡い恋心を抱いているが、当の本人からは何とも思われていない不憫な人。(特に遠藤関連で)アガってしまうと上手く話せなくなってしまう性質がある。
熱心なシャーロキアンで、神林ほどではないがやはり一家言ある様子。
愛読書はもちろん「シャーロック・ホームズ」シリーズ。
アニメ
2016年10月よりテレビアニメ化。1話につき5分のいわゆる「5分アニメ」。
原作者曰く「キャラデザは原作よりかわいくして欲しい」との事。
キャスト
町田さわ子 - 喜多村英梨
神林しおり - 小松未可子
遠藤 - 市来光弘
長谷川スミカ - 洲崎綾
スタッフ
原作 - 施川ユウキ・一迅社
監督 - ひらさわひさよし
キャラクター原案 - なつのはむと
キャラクターデザイン - ゴンタ
シナリオ - 内堀優一
音楽製作 - 株式会社 幻影
音楽プロデューサー - 前田義和
音響監督 - 大室正勝
制作プロダクション - ドリームクリエイション
アニメーション制作 - Creators in Pack
音響制作 - ダックスプロダクション
エピソード一覧
第1話「バーナード嬢、曰く」
「世界の中心で愛を叫んだけもの」:ハーラン・エリスン(SF小説)
「さもなくば海は牡蠣でいっぱいに」:アヴラム・デイヴィッドスン(短篇集『どんがらがん』収録の単話)
「あるいは酒でいっぱいの海」:筒井康隆短編集タイトル
第2話「図書室」
シャーロック・ホームズシリーズ:アーサーコナンドイル(『最後の冒険』ほか)
「万物理論」:グレッグ・イーガン
「スターメイカー」:オラフ・ステープルドン(SF小説)
「周ロック・ホームズ」:志茂田景樹(周富徳の探偵事件簿?)
第3話「村上春樹とかSFとか」 - 村上春樹作品群
第4話「POP」
「銃・病原菌・鉄」:ジャレド・ダイアモンド(世界史)
「カフカの生涯」:フランツ・カフカ伝記
「星を継ぐもの」:SF小説