「Miiverse」とはゲームプレイヤー同士のソーシャルネットワーク展開であり、ゲームを軸とした新しい交流の場である。
任天堂と株式会社はてなの共同開発。2012年6月4日に「Nintendo Direct Pre E3」で発表された。
どんな事ができるのか?
発売されたソフトのコミュニティにおいて、そのソフトの話題・プレイ自慢・質問・ネタetc…と、書き込みが盛んであり、一部ソフトではMiiverseの書き込みを反映した形で表示したする事が可能なものや、ソフトからMiiverseに投稿する機能を持ったものもある。
また、WiiUやニンテンドー3DS以外からの閲覧やコメント(お絵かきには非対応)も可能であるが、ニンテンドーネットワークのアカウントが必須である。
コミュニティにはスクリーンショットの投稿が基本的にできるが、一部ソフトのコミュニティではnew3DS専用(後述)だったり、そもそも予め投稿不可の設定にされているコミュニティも存在する。
書き込みにはネタバレ防止の為のワンクッションを置く事も可能。
ゲームソフトからだとスタンプ機能等の特殊な機能が使えるもの、専用コミュニティでのお絵描きがソフトで反映されるものもある。
ニンテンドー3DSのみオフラインで三つまで書き込みを保存しておく事が可能になっており、オンライン時に保存リストから呼び出して投稿する事が可能。
リニューアル
2015年7月29日午後にMiiverseの仕様が大きく変更された。本格的にゲームの話題のみを扱うソーシャルネットワークサービスを強調したものとなっている。
まず、書き込み方法や分類が変更された。なお、WiiUや3DSからでないとコメント以外は書き込みできなくなった。
また、コミュニティへの一部投稿は該当するソフトの起動した状態でMiiverseを立ち上げないとできなくなっている(コメントは除く)。
プレイ日記
基本的にはこれまでとは変わらないが、ここではお絵描きが使えない。また、アルバムとしてMiiverseにスクリーンショットを記録できるようになった。これに関してはコミュニティに該当するソフトを起動している状態、もしくは3DSならばオフライン時に保存していたものも含むものでないと投稿は不可能。
お絵描き
こちらはスクリーンショット添付できるが、お絵描き専用となる。コメント欄では従来通りに文字かお絵描きが選べる。こちらはソフトを起動していなくとも可能。
質問・情報交換
こちらも別個に分割された。なお、解決した場合は質問終了に表示を切り替える事も可能。
書き込み回数の制限
これまでは無制限(次に書き込むまで2分待つ制限はあった)であったが、変更後は一日30回までと書き込みに制限がされた(他者へのコメントも含む)。いわゆる長々と「雑談」をする事がやりにくくなっている。ただし、ゲームソフトからのMiiverse起動での書き込みには回数制限はない。
自分の活動の廃止
特定のコミュニティではない書き込み(通称:自活)が廃止されプレイ日記と統合された。おそらくチャット感覚でゲームとは関係ない事で使う利用者がいたからと思われる。
Web版リニューアル
2015年10月にはWeb版がレイアウト等をリニューアルしており、広告表示がされるようになった。
まさかのスマブラ!?
スマブラ3DS/WiiUのWiiU版にある「Miiverse」ステージでは、専用の応援コミュニティから投稿したお絵描きが表示される。コミュニティは各ファイター達に個別に用意されており、応援メッセージを送る事ができる。無論、Miiverseのルールの範囲でスマブラのプレイヤー達の腹筋崩壊させるネタ投稿も可能
注意すべき点
Miiverseは他のソーシャルネットワークサービスに比べてルールが厳しめである。
公序良俗に反する書き込みや出会い系書き込みには特段厳しく、アカウントBANを食らう可能性が非常に高い。中でもフレンドコードは任天堂のゲーム機でのユーザー間のネットワーク通信においては必須ではあるが、Miiverse上での公開は固く禁じられており通報対象としても最優先で対処される。
その為、フレンド機能が搭載されていない3DSではフレンドコードを直に書き込む者が相次いだ為にコメント書き込み欄でそれらの禁止が薄く表示されている。勿論、スクリーンショットを利用してのフレンドコード公開も通報対象。とびだせどうぶつの森の夢の村にいける夢番地のコードはその仕様上公開は問題ない。
その一方で何がいけないのか不明なまま書き込みが削除された例があり基準としては不明瞭な部分もある。
ここまで厳しいのは過去に『いつの間に交換日記』や『うごくメモ帳3D』で起きた問題が根底にあるようである。
また、コミュニティとは無関係な雑談目的の書き込みは他のユーザーからは嫌われる傾向にある。
また、当然ではあるが直接的な性表現や卑猥な表現のある作品は削除対象となる。
…ただ、この辺りは線引きがはっきりしていない為ギリギリのラインで踏ん張って残っている作品もあったりする(公式発表はないが、ユーザーの自己申告の形で判明した例として淫夢ネタが速攻で削除されたケースがある)。
2015年7月にはアカウントに関しては悪質利用(主に荒らし)と判断され、それが発覚した場合は最終的なペナルティである本体BANが適用される事も発表。これはWiiUが複数アカウント利用できる事を悪用した輩が現れた事による処置とみられる。
なお、無差別通報には決して応じてはおらずきちんと審査した上で削除・アカウント停止を行っていると運営側は発表している。
2015年10月には運営からのお知らせにて犯罪予告のみならず『自殺をほのめかすような書き込み』に対しても警察に通報すると公表した。これは生命の危機に繋がりかねない故の処置であるという。
無論、これに対しても本心・一時の感情・冗談でもペナルティの対象となるので注意が必要である。
また、あまりにもコミュニティとは関係ない利用が多いと判断されるとコミュニティの投稿作品のコメント機能の廃止処置がされる事がある。一例としてYouTubeコミュニティが10月14日頃にコメント機能が廃止された。
まぁ、要するにマナーを守って利用すればいいだけの話である。
3DSではnew3DS/new3DSLLでないと機能が制限される作品がある。
2016年12月までに発売された作品では(少なくとも)以下の作品が該当する。
- モンスターハンター4
- 大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo_3DS
- モンスターハンター4G
- ゼノブレイド(元々new専用)
- モンスターハンタークロス
- モンスターハンターストーリーズ
- ポケットモンスター サン・ムーン
- スーパーマリオメーカー for ニンテンドー3DS
- めがみめぐり
連携
PCやスマートフォン等からでは、自分の投稿を他のSNS・ブログ等でリンクするアドレスを埋め込む等のMiiverseと連携する事もできる。またスクリーンショットやお絵かきも画像として抽出できる。
ただし、3DSはスクリーンショットが解像度の関係でWiiUのものと比べてWebでは小さく表示される。