概要
オールド・スネークとは『メタルギアソリッド4』に登場する架空のキャラクターで、ソリッド・スネークとは同一人物である。
彼は伝説の兵士と讃えられたビッグ・ボスの細胞を用いたクローンであるが、他国や敵対組織に利用されることを懸念した愛国者達の手によって遺伝子操作が加えられており、実年齢40代にもかかわらず80代の老人と見紛うほどに老化してしまっている。
その為に著しく低下した身体能力をパワーアシスト機能も持つ新たなスニーキングスーツで補助しているが、長時間中腰で歩き回っていると腰を痛めるなど確実に体力は衰えてしまっている。
本作では戦争がビジネスとなった世界をリキッド・オセロット抹殺の為に奔走することになる。
眼帯状のARシステムのソリッドアイを左目に付けているため、ビッグ・ボスに似ている。
スニーキングスーツの表面には模様や質感、温度等をリアルタイムに再現するオクトパス・カムフラージ(オクトカム)が搭載されている。
オクトカムはDARPAの技術をオタコンとサニーが盗用したもので、ラフィング・オクトパスのスーツやドレビンの装甲車等にも使用されている。
自らが経営する世界最大手PMC5社とマザーカンパニーである『アウターヘブン』を率いて武装蜂起を目論むリキッド・オセロットの抹殺をキャンベルに依頼され、オタコンのサポートを受けつつ任務を遂行すべく世界各地の戦場を転戦する。
その最中、再会したナオミの検査によって体内のFOXDIEがスネークの急激な老化現象によって変異を起こしており、周囲の人間を無差別に殺傷するウイルスに変貌し始めていたことが発覚する。
そしてリキッドの野望がSOPシステムを掌握し、更にメタルギアREXの裸のステルス核によって中枢代理AI『J.D.』を破壊して自分が『愛国者達』に成り代わることであると知ったスネーク達は、計画を阻止すべく再びシャドーモセスの地に戻り、そしてリキッドの潜伏するアーセナルギア級戦艦『アウターヘイブン』へと潜入。
リキッドが利用しようとしている代理AI『G.W.』を破壊すべく、通常の人間なら数秒で死亡、蒸発してしまうほどのマイクロ波の中を進むなど、衰えた老体を極限まで酷使することになった。
アウターヘイブン最深部のサーバールームに到達したスネークはナオミとエマのプログラムを基にサニーが作ったワームクラスター『FOXALIVE』を『G.W.』に注入することによってリキッドの陰謀を阻止しながら、『J.D.』を含む『愛国者達』の中枢A.I.ネットワークをライフライン管理機能だけ残して破壊し、この世界から『愛国者達』を消滅させることに成功。
そしてアウターヘイブンの艦橋上にて、リキッド・オセロットと個人的な決着をつけるべく互いに死力を尽くした最後の肉弾戦を繰り広げ、勝利した。
事件収束後、いずれは自らが変異型FOXDIEによって無差別殺人兵器になることを防ぐ為に、ビッグ・ボスの墓前で銃口を咥えて自決しようとするが、直前でためらい失敗(小説版では肉体の老化により咥えたまま撃つことがうまくいかず、幾度となく失敗している)。
直後、その場に現れた死んだはずのビッグ・ボスが現れ、彼の口からこれまでの全ての真実と、既に死ぬ必要が無くなった事を告げられる。
ビッグ・ボスの蘇生とゼロの暗殺というオセロット達の真の計略を阻止するべく愛国者達がスネークに注入した新型FOXDIEによって、変異型FOXDIEが駆逐されていたことがナオミの遺したデータの事後経過観察で判明したのである。
そしてビッグ・ボスに一人の戦士、そして男としてスネークを尊敬していることと、父親として「息子」の存在を認めていると語られた後、新型FOXDIEによる発作で死に逝くビッグ・ボスを看取り、彼のために葉巻に火を灯し、ビッグ・ボスに赦しと安らぎを与えた。
全てが終わった後、スネークは残された余命を戦いではなく、オタコンと共に世界の進む道を見届ける事に使うと決意し、まずは健康の為にタバコを止めるのだった。
小説版では、その後は平穏で幸せな余生を送って最後は安らかな眠りについたと語られており、時期は不明だが、MGS4から約4年後にあたるMGRの時代には既に死亡している模様。
サニーの結婚式には出席することはできなかった。
タグの利用について
オールド・スネークを描いたイラストに、ソリッド・スネークのタグの方を優先して付けられる事がしばしばある。
同一人物であることや作中での呼び名が「スネーク」統一だった事が原因だと思われるが、検索の利便性の為、4での彼を描いたイラストには当タグを付けるよう、お願いします。