概要
その名が示す通り、共通の規格で統一されたコアブロック・システムブロック(海・陸・空の3種のブロックが存在)・フレーム・装甲・武装の各パーツをバラバラに分解し、用途に応じて自由に組み替える事が可能な人工ゾイドで、東方大陸を支配する企業・ZOITEC(ゾイテック)社が開発した。
しかしながら当初はヘリック・ネオゼネバス両陣営に関する記述がなく、バトルストーリー本編との繋がりもぼかされていたが、後のシリーズで正式に本編へと組み込まれる事になった。
ちなみに東方大陸は旧大戦時末期に惑星Ziを襲ったグランドカタストロフによって野生ゾイドがほぼ絶滅しており、その代替となる存在としてブロックスが製造されたという背景がある。
ブロックスの軍事的優位性はかねてよりネオゼネバス帝国が着目していたが、ZOITECに対して恫喝的に協力を求めた為に同社は反発し、これに対する報復措置としてZOITECはネオゼネバス帝国との提携を解消し、その敵対国であるヘリック共和国に対してブロックスの無償提供を行い支援した。
兵器としてのブロックス
個々の状態のブロックスは通常のゾイドに比べてパワーの面で劣るが、複数のブロックスを組み合わせて合体させる事で大型ゾイドに匹敵するパワーを得る事が可能。
また、後に通常のゾイドと同等の出力を備えたTB8と呼ばれる可変タイプの新型コアブロックも開発されている。
ダブルアームリザードのキットに付属のVHS映像や『ゾイドフューザーズ』等のアニメ作品ではパーツを瞬時に分解して宙に浮いた各々のパーツが飛翔し合体・分離を行う描写があり、ライガーゼロフェニックスや凱龍輝等のようにブロックスの合体システムを応用したB-CAS(ビーキャス:ブロックス・チェンジング・アーマー・システム)も考案されている。
玩具について
身体の各部や武装パーツを自由に組み替えて楽しむ所謂ブロック玩具であり、単にブロックやパーツを組み替えて遊ぶだけでなく、組み替えたパーツを既存のゾイドのカスタマイズパーツとして装着する事も可能。
従来のポップアップキットの売りの一つだった歩行・走行ギミックはディメトロプテラやレオゲーター等のTB8シリーズを除きオミットされている。
アメリカでは、『Zi-Builders』(ズィービルダーズ)の名前でハズブロより発売されており、同社オリジナル製品も数点がリリースされ、日本でもごく一部の製品がイベント会場限定品として発売された。
派生商品
バラッツ
『機獣創世紀ゾイドジェネシス』放送時に発売されたブロックスで、旧ゾイドシリーズに登場したアタックゾイド(コマンドゾイド)のような位置づけの1人乗りの超小型ゾイド。
使用するブロックはネオコアブロック1つのみとなっている。
商品は開封するまで中身がわからないブラインドボックス形式であり、シークレットとしてクリア成型のギラフソーダが混入されていた。
劇中では主に作業用として用いられていたほか、フィラソードがムテキ団の乗機として登場した。
ゾイド・ザ・ワンブロックス
その名の通り単体のコアブロックにデフォルメ調のゾイドの手足を取り付ける事で完成するシンプルな構成のブロックス。
ブラインドボックス形式とカプセルトイの二形態でそれぞれ異なるラインナップが発売されている。
カプセルゾイドブロックス
ユージン(現:タカラトミーアーツ)より発売されたカプセルトイシリーズ。
既存のブロックスに比べてデザインはより有機的となり、ラインナップも植物や二足歩行型ロボットといった既存のゾイドシリーズの枠に捉われない独特のものとなっている。
コアブロックのデザインは従来のものと異なっており、本家ブロックスにはない十字型のジョイントや球形のブロックなどもある。
ネオブロックス
ブロックやパイロットフィギュアの形状が一新された新規格のブロックス。
ストーリーもビース共和国とダイナス帝国の二つの国家による戦争を扱ったものに変更された。
従来のブロックスの問題点でもあったジョイントの保持力の低さは解消されたが、ブロックの形状が変更された事で組み換えの自由度は低下してしまっている。
レジェンドブロックス
ゴジュラスやアイアンコングといった歴代のゾイドをネオブロックスの規格で再現したもの。
使用するブロックはネオブロックスと同様で、ネオブロックスのパーツを用いたチェンジマイズも可能。
パイロットのフィギュアは旧ゾイドシリーズと同様にメッキ加工されている(ヘリック共和国:金・ゼネバス帝国:銀)。
カスタムブロックス
バラッツと同様に1つのコアブロックに各種パーツを組み付けていくランナー切り離し済みの低価格帯のアイテムだが、バラッツと異なるのはパーツの組み換えによってネオブロックスの武器として装着可能な点である。
また、ブラインドボックス形式ではない為、欲しい種類を選んで購入する事が可能だった。