そこはロスリック
火を継いだ、薪の王たちの故郷が、流れ着く場所
巡礼者たちは、皆北に向かい
そして、予言の意味を知る
「火は陰り、王たちに玉座なし」
継ぎ火が絶えるとき、鐘が響き渡り
古い薪の王たちが、棺より呼び起されるだろう
概要
正式名称 | DARK SOULS Ⅲ |
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発売日 | 2016年3月24日 ※Windows版のみ4月12日発売 |
価格 | パッケージ版/7,430円(税別)、ダウンロード版/6,930円(税別) |
対応機種 | PlayStation4 / Xbox One / Windows |
ジャンル | アクションRPG |
プレイヤー人数 | 1人(オンライン時1~6人) |
CERO | 「D」(17歳以上対象) |
発売元 | FromSoftware |
開発 | FromSoftware / NAMCO BANDAI Games |
解説
独特の陰鬱で硬派なダークファンタジーの世界観と断片的に語られる物語、近年の和製RPGでは極めて珍しく強烈な高難度で歯ごたえある冒険を楽しめることでお馴染み『ダークソウル』シリーズ第三作。
E3 2015の開幕に先駆けて行われたイベント「Xbox E3 2015 Briefing」(2015年6月16日)にて正式発表され、2016年3月24日に発売された。『デモンズソウル』『ダークソウル』『Bloodborne』と同じ宮崎英高氏がディレクターを務めている。
今作は「ダークソウルシリーズの集大成」と位置付けられており、ゲームシステム的にもストーリー的にもシリーズで培われてきた要素がふんだんに盛り込まれている。
舞台となる「ロスリック」はかつて火を継いだ「薪の王」たちの故郷が流れ着く場所とされ、旧作プレイヤーにとっては懐かしい光景を所々で拝むことが出来る。
2016年10月にDLC第1弾『ASHES OF ARIANDEL(アッシュズオブアリアンデル)』が、
2017年3月にDLC第2弾『THE RINGED CITY(ザリングドシティ)』がそれぞれ配信された。
また、2017年4月には2つのDLCが収録された完全版『THE FIRE FADES EDITION』が発売。
ゲームとしての特徴
前作ダークソウル2よりも、デモンズソウルや無印ダークソウルに近い、「マップ構成そのものを罠として」殺しにかかってくるタイプの死にゲーとなっている。
攻略エリア
エリア同士の繋がりは基本的にシームレスだが、拠点となる「火継ぎの祭祀場」は各攻略エリアとは別次元にあり、デモンズソウルやBloodborneに似た形式。また、無印ダークソウルほどエリア間の繋がりは複雑ではなく、どちらかと言えばダークソウル2に近い。
各エリアはハードの性能が向上したためか、過去作と比較して3次元的な広さが増しており、ボリュームたっぷりな探索を楽しめる。
広いといっても要所要所でショートカットや篝火が用意されているため、モチベーションを絶やさずにプレイすることが出来る。
アクション
アクションはダークソウル・ダークソウル2と比較して全体的にもっさり具合が抑えられており、よりデモンズソウルに近づいた印象。
また、ソウルシリーズでは「盾で敵の攻撃をブロックし、反撃する」というのが基本戦術であるが、今作では盾の受け性能が弱体化しており、ただ盾を構えているだけでは、敵の猛攻であっという間にスタミナが尽きて死亡してしまう恐れがある。時にはローリング等で敵の攻撃を掻い潜って懐に入っていくという、Bloodborneのような積極性も求められるゲームバランスとなっている。
生者・亡者
今作のプレイヤーは「火の無い灰」と呼ばれる存在であり、死亡していわゆる旧作の「亡者」にあたる状態になっても、ゾンビのような外見にはならず、ただ最大HPが減少するのみ。この状態から「残り火」(旧作での「人間性」「人の像」に相当)を使用することで火を纏った状態となり、最大HPが増加し、他のプレイヤーを協力霊として召喚・あるいは闇霊に侵入されるようになる。
ただし、ある条件を満たすと死亡時に呪いが蓄積するようになり、ゾンビのような外見にすることも可能。
協力・侵入プレイ
協力・侵入に関しては、「狂った闇霊」と呼ばれる存在が追加されていることが挙げられる。
ホストの世界に侵入し、その殺害を目的としていることは通常の闇霊と共通しているが、彼らの場合はそれだけではなく、「ホストに追従している協力霊」「侵入してきている他の侵入霊」もターゲットとなり得る。簡単に言えば周囲全てを敵とする闇霊である。
その性質上、ホストの味方に回って他の侵入霊から守るといったプレイも可能だが、ホストたちが油断したところで、肝心なところで裏切りホストを殺害するといったプレイもまた可能であるため、油断は禁物である。
他プレイヤーを殺害した者に対して侵入する報復霊は実装されておらず、その役割を果たしていたはずの「暗月の剣」の誓約は、「青の守護者」と同じく、青教のプレイヤーの世界に侵入者が現れた際に召喚され、それを撃退する役割となっている。
なお、今作ではあるアイテムを使用することで、通常最大2体しか召喚できない協力霊を3体まで召喚出来るようになる。ただし、闇霊の侵入数も1体分増えるため、よく考えて使用しなければならない。
戦技
戦闘システムにおける大きな変更点としては「戦技」の導入が挙げられる。
簡単に言えば、武器ごとに設定された特殊行動・特殊攻撃である。
基本的には、武器を両手持ちにした状態で使用可能なアクションであり、例えば直剣の多くが持つ「構え」の場合、剣を八相の構えに似た状態で保持し、その状態からR1で強制ガードブレイク効果を持つかち上げ斬り、R2で突進からの突きに派生する。
直接何らかの攻撃を行うものや、何かしらの補助魔法を付与するもの等、同じ武器種でも様々な戦技が存在している。
FP制の導入
今作では上記の戦技や魔法(魔術・奇跡・呪術)使用に、「FP」(いわゆるMPに相当するもの)を消費する仕様となった。ダークソウル旧作のような回数制ではなく、デモンズソウルのようなゲージ消費制であり、FPとスタミナを消費して用いる形式となっている。
FP回復専用の「灰のエスト瓶」が追加されたが、瓶の総数はHP回復用のものと共有されているため、それぞれを何個ずつ振り分け、持ち歩くかも駆け引きの一つとなっている。
双刀武器
ダークソウル2での、二刀流による特殊モーションは今作では廃止されており、代わりに両手持ちにすることで逆の手に対になる武器を装備する「双刀武器」が実装されている。
他武器よりも重量がかさむ傾向があるものの、両手持ち時には戦技に加えて、L1攻撃で特殊モーション攻撃を行えるのが特徴となっている。
登場NPC
画家(お嬢様)