まあ、学院の真似事も悪くないさ…
概要
生贄の森にある廃虚の書斎で魔術を研究している魔術師。
一定以上の理力を持った状態で話しかけると「魔術を教える代わりに、魔術のスクロールが手に入ったらそれを彼に渡す」ことを条件に仲間になってくれる(理力が足りないと向いていないと言われる)
その後は火継ぎの祭祀場に移動、魔術を教えてくれるようになる。上記の約束を守らないといなくなってしまうので注意。
態度は素っ気ないが根は約束を何よりも大切にする優しい男であり、ある程度魔術を学ぶと態度も軟化、指輪やジェスチャーを教えてくれたりする。
魔術に対する熱意も本物で、スクロールを渡すと主人公の為に必死で解読するなど、今作のNPCの中でもかなりの善人である。
その反面、「無償の奉仕」を嫌悪しており、上記の通りスクロールを渡さないとどこかに消えてしまう、プレイヤーに「みだりに人を殺すなよ」と忠告する、ロンドールのユリアに「いずれは貴公(プレイヤー)の敵となるだろう」と言われるなど、暗い一面も持つ。
過去
元々は貧しい身分であったが、正当な魔術を学べると信じて竜の学院に入った。
しかしそこで彼が与えられた任務はとても正当な魔術の使用方法とは言えない暗殺任務ばかりであった(彼が言う無償の奉仕とはこの事だと思われる)
事実彼が手に持つのは高い致命攻撃力を誇るダガーであり、さらに装備者が立てる音を消す「静かに眠る竜印の指輪」を持っているなど暗殺向き。
最後には不死となったのを理由に学院を追放されてしまう。
彼が主人公に忠告したのは、約束を守ってくれる主人公にはかつての自分のようになって欲しくないという想いからなのだろう。
最期
4つのスクロールを渡し、全ての魔術を学ぶと「すごいやつだ。」と褒めてくれる。
しかしこの時点で上記の「魔術を教える」という約束が守れなくなってしまう。
それを嫌った彼は「学院の真似事も楽しかったぜ…」という台詞を残して祭祀場からいなくなってしまう。
その後は双王子前に白サインを残し、共に戦ってくれる。
そして最期には魔術の宝庫とも言える大書庫で椅子に座ったまま事切れる。
余談
双王子戦での彼は敵対時には使わない「致死の白霧」という魔術を使用する。
この魔術は彼が嫌う暗殺の為の魔術であり、さらに使用者はこれを最も信頼出来るものにしか明かさないという。
約束を守ってくれた主人公を彼がどれだけ信頼していたかが窺える。
なぜ大書庫で死亡していたのかは不明。主人公との約束を果たそうと新たな魔術を探究しようとしたのか、己の愛する魔術に囲まれて死にたかったのか、分からないままである。
なぜユリアに危険視されていたのかも不明。
しかし彼を見る限り自ら進んで亡者の王になろうとしているとは思えず、ユリアが主人公を試した可能性が高い。