概要
英語表記:Abyss Watchers
ストーリーの進行上、重要な四体のボスキャラの一角。
滅びかけた世界を救う、火継ぎの儀式に必要なソウルを持ち、玉座から逃げ出した四人の薪の王。
組織としてのファランの不死隊、人呼んで「深淵の監視者」は、不死者だけで構成された武装旅団である。特大剣と逆手持ちの短刀を組み合わせて戦う独特の剣技で知られ、その太刀筋は「狼に似て獲物を翻弄する」と云われた。
ダークソウルの世界で不死者は忌み嫌われる一方で、特別な使命を背負うものだともされていた。
深淵の監視者はとりわけそういった信仰が強く、原初の火継ぎを模したかがり火の入団試験を行う等、腕の立つ者たちを選りすぐっていたようである。
その名が示すように、彼らの目的は人から湧き出す深淵、その兆候を監視する事。そして、それが現れた国を丸ごと亡ぼすことにより、深淵の発生を食い止めることである。
つまり彼らの出現は一国の滅亡を意味しており、それ故に彼らの特徴的な長兜は不吉の象徴とされ、人々から恐れられたという。
ちなみに深淵というのは、ダークソウルの世界観において生き物が最初の火を見出して以来、それに敵対する闇の力のようなもの…らしい。
DARKSOULSの深淵の主マヌスと騎士アルトリウス、DARKSOULS2のデュナシャンドラなど歴代シリーズにも深淵と関わり合いのある登場人物が活躍している。
『薪の王』たる資格は彼らの体内に宿った狼血に与えられ、それを介して全員が王の資格を共有している。
この狼血を分け与えた一匹の老狼は、騎士アルトリウスの相棒、灰色の大狼シフの遠い未来の姿、振るい続けた相棒の大剣は刀身が曲がり、老狼の大曲剣と成って主人公の手に渡る。
ボス戦
経歴から「多対一の戦闘を強いられる厄介なボス」というイメージを持たれるかもしれないが、実際はそんなことはない為ご安心を。
なんとボス戦開始の時点でほぼ全員が物言わぬ骸と化しており、おまけに生き残りの二人も互いに殺しあっているという何とも惨い有様である。
最後の同胞を倒したところで、侵入者を感知した不死隊員がこちらを向き、無言で剣を構えたところで戦闘開始となる。
序盤で登場するボスキャラにしては強いと評判であり、何より特記すべきは、Bloodborneもかくやという程のプレイヤーを翻弄する素早さ。
独特の構えからの突進斬りやコンボ攻撃、かち上げ斬りなどスピーディーでダイナミックな剣技は前評判に違わず、こちらを翻弄させてくること間違いなし。ボス戦前に自滅していたからいいものの、これが10人も20人も相手にするものだったらどうなっていた事やら……。
完全なタイマン戦というわけでもなく、時間経過かHPを一定以上削るともう一体が復活して襲ってくる。
体力は本体より低いが攻撃性能は同じであり、苦戦を強いられること必至。さらに時間経過で三人目が生き返るが、この三人目は赤目の特殊な個体でプレイヤー、二人の深淵の監視者の双方と敵対するので、上手く誘導したい。
乱入してくる監視者は倒しても時間経過で補充され、HPも別々に用意されている為、最初の一人以外を永延に倒し続けても意味はない。
両者ともボスステージの入口付近が初期スポーン地点で、かつボスステージの奥側が感知範囲を外れるため、不安な人は開幕からステージの最奥までダッシュし、そこで戦うと乱戦を防ぎやすい。また付近でNPC白霊を呼べるため、それらをスケープゴートにするのも手か。
最初の一人を倒すと二体目、三体目も力尽きてムービーに移行。
深淵の監視者たちの死体の山から狼血が湧き出し、中央に倒れていた一人に注ぎ込まれ一人の『薪の王』として復活。薪の王の象徴である残り火を宿し、剣に炎を纏わせる。
基本は第一形態と同じだが、より動きが素早く、激しくなっている。
最大の特徴として、剣撃に炎が追加される。攻撃範囲が広くなる上、本体の攻撃とは別に一瞬遅れて炎の攻撃判定が発生するようになる為、回避後に引っかかってダメージを受けてしまうことも。
加えて突きでは軌道上に炎が噴き出し、かち上げでは地面に直線の炎が走り、叩きつけでは大きな爆発を起こすなど、炎は技に合わせた形で発生するようになっている。
単体としての脅威度が大幅に向上するが複数戦ではなくなるので、人によってはこちらの方が楽かもしれない。
特大剣使用者ではあるが、片手で扱っているせいか前半・後半ともに、多くの攻撃でパリィが有効という特徴がある。また背後からのバックスタブも可能。
いっぽう盾を構えて防御に徹すると、連撃でスタミナをゴリゴリ削られていきジリ貧になりやすい。回避に集中したほうが戦いやすいだろう。
軽装だからか強靭が低く、怯みやすいため振りが早い武器ならば攻めやすい。
勇気を出して挑もう。
撃破後、祭祀場にて
撃破後に祭祀場にいる今作の青ニート枠、元・深淵の監視者こと脱走者ホークウッドに話しかけるとファランの指輪が貰える。
…お前、薪の王を、あの不死隊を殺したのか…
王を玉座へ連れ戻すとは、つまりそういうことなのか…
憐れな事だ、それが王というわけか
…ああ、お前には礼が必要だったな
あいつらは多分、死に場所を探していたろうから…
関連タグ
薪の王たち