概要
不死街の牢屋に幽閉されているカリム出身の盲目の聖女。
故郷では修道女として働いていたが、盲目であったことから伝承に従い火防女になるべく、「聖女」として監視兼護衛の騎士イーゴンと共に旅に出る。
しかし、辿り着いたロスリックの惨状に耐えられず精神を病み、主人公が辿り着いた段階では逃げ込んだ牢内にて恐怖と孤独に苛まれ、ノックダウン寸前となっていた。
イーゴンは彼女を「壊れた女」「弱い女」と嘲っており、本人も自身が火防女になる資格を持たないと絶望しているためか、自虐的かつ気弱・陰気な性格になってしまっている。
助けると仕えさせることが出来、主人公を「英雄様」と呼んで献身的に尽くすようになる。
ゲーム中での役割と末路
上記の通り助けると仕えることを懇願され、これを受け入れると以降祭祀場に移動し、聖書を渡すことで奇跡を販売してくれるようになり、更にイーゴンの白霊サインを受けることが可能となる。
このため、彼女のことが気に入らないプレイヤーでもとりあえず最初は助けてあげた方が吉。
実は今作における「火防女」の一人であるが、とある条件を満たす必要がある。
事前に警告される「禁忌の聖書」以外の全ての購入可能な奇跡を覚えると、火防女の塔に移動し、念願の火防女にしてあげることが出来るが、奇跡の購入は出来なくなる。
一方で、「禁忌の聖書」を渡して該当する奇跡を一つでも購入すると、イベントを経てイーゴンと永久敵対してしまう上、助けても発狂して奇跡の販売もしてくれなくなってしまう。
肝心の火防女としての性能だが、残念ながら全火防女候補中最低クラスである。
選べる項目はレベルアップのみで誓約などはなく、奇跡販売要員の頃は可能だった通常会話さえ不可能となり、更にイーゴンも死んでしまうため、火防女化させる旨味はほとんどないに等しい。
しかし、あれほど不安定だった気性が火防女になると非常に落ち着き払ったものとなる。
要は、「現実に絶望し枯れ果てた哀れな聖女の、命以外にたった一つだけ残った願いを叶えてあげる」というRP要素の強いイベントとなっているのである。
最後にイリーナの運命をどう導くか、それは全てプレイヤーの手に委ねられている…。