概要
ランダはバリの伝承に登場する魔女で、悪霊(レヤック、チュルルック)や魔女(ニ・カロン、ラルン)の軍団を統べる存在である。
かつてはチャロンアランという名の大魔女であったとも伝わっており、その姿は変幻自在で、人に呪いをかけたり病気にさせることで災いを撒き散らすという。
ライバルである聖獣・バロンと永遠に戦い続けるといわれている。
その姿はバロンそっくりの奇怪な仮面で素顔を隠しているため見分けが難しいが、長い舌が垂れ下がっているのが目印である。
モデルはヒンドゥー教のドゥルガーであるとされ、一般的にはザンバラ頭の醜い老婆として描かれるが、黒魔術を志す者の前には美少女の姿で現れるとも言われる。
基本的に人間に害をなす魔法しか使えないが、誰かの温かい心に触れることで人間をいやすこともできる。また、たまに人間であった頃の心を思い出して、人に恩恵を与えるともされる。
創作での扱い
女神転生シリーズのランダ
鬼女に属する悪魔として初代女神転生から登場する常連悪魔。
基本的に同種族中最強、あるいは最上位クラスの悪魔として君臨する。
当初はライバルのバロンに近い獣的なデザインが主だったが、
最近では長い鉄爪に派手な儀式衣装を身につけた高齢の女性という、
いかにも南国の魔女らしいデザインが定着している。
『物理反射』の耐性をもつ悪魔として、ギリメカラと並び称される初見殺しの代表格。
彼女を見かけたら安易なAUTO戦闘や、無策な全体物理攻撃は控えよう。
バロンとランダを合体させると、通常の合体法則を無視してシヴァができる、というのはメガテンシリーズのお約束。
物理反射や特殊合体など、メガテンシリーズの伝統を今なお守り続けているため
メガテニストにとっては色々な意味でお馴染みの悪魔である。
なお手下であるチュルルックは”夜魔”として『女神転生Ⅱ』『真・女神転生』、
次代のランダ候補だという”夜魔”ニ・カロンは『真・女神転生』『ラストバイブル3』、
ラルンは『ラストバイブル』に登場している。
宇宙刑事シャイダー
不思議界フーマの不思議獣バリバリのデザインモチーフになっている。