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近鉄1422系の編集履歴

2017-05-20 01:08:58 バージョン

近鉄1422系

きんてついちよんにーにーけい

近畿日本鉄道の車両。ここでは1430系、1620系も解説する。 (メイン画像は1620系)

近鉄1422系

1422系は、1420系の量産車として1987年4月に登場した。当初は1250系(2代)を名乗っていたが、1230系列の増備により、1990年に現番号に改称された。

車両の組成はモ1422-ク1522の2両。電算記号は「VW」。

特徴

  • 車体はアルミニウム合金で、車体幅は2,800mmになっている。この規格の車体は大阪線名古屋線で初めて採用された。
  • 制御装置は三菱電機製のMAP型、16ビットの制御回路のマイコンを採用したVVVFインバータで、主電動機の出力は165kw、歯車比は6.31(101:16)と大きい。
  • 補助電源装置(MG)、空気圧縮装置(CP)はTc車に配置している。
  • パンタグラフはMc車に2基搭載している。
  • 台車は近畿車輛製のシュリーレン台車を履いている。
  • 性能面では1420系と同等で、起動加速度は2.6km/h/s、減速度4.0km/h/s、最高速度は110km/hである。

改造・車体更新

近鉄各路線のGTO-VVVFインバータ制御の車両と同様に、以下の項目が行われている。

  • VVVFインバータ制御のシンボルマークの撤去
  • 全編成にて簡易内装更新工事および連結部に転落防止幌の設置
    • 車内床材や座席モケットの交換
  • ク1522形の車内運転席側にフリースペース整備

配置

2017年現在、全6編成が高安検車区に配置されている。


近鉄1430系

1990年7月に登場した1422系のマイナーチェンジ車。全車が大阪線名古屋線に配置され、奈良線京都線橿原線には配置されていない。電算記号は1422系と同じで、番号はそれに続く。

特徴

走行機器は1422系をベースにしているが、歯車比は5.73(86:15)と小さくなり、台車は両抱き踏面ブレーキ式空気ばね台車または全軸片押し踏面ブレーキ式ボルスタレス台車を履いている。この機器構成はシリーズ21が登場するまでの近鉄の標準軌線のVVVF車の標準仕様となった。この系列は狭義では1435系1436系1437系1440系と細かく分類されている。

  • 1435系(1992年3月登場、1435Fのみ)
    • 補助電源装置をMGからSIVに改良。
  • 1436系(1993年3月登場、1436Fのみ)
    • Tc車のディスクブレーキを1軸1ディスクとしたボルスタレス台車を採用。滑走検知装置や路面清掃装置も搭載。
  • 1437系(1993年9月登場、1439・1441~1445F)
  • Tc台車のディスクブレーキのディスクを1軸2ディスクに変更(登場時。現在は1ディスクに改造。)、滑走検知装置は省略し、路面清掃装置を標準装備。
  • 1440系(2006年改造、1437・1438・1440F)

改造・更新

基本的に1422系と同様だが、以下の項目が追加されている。

  • バリアフリー化改造
    • ドアチャイム、車内案内表示器、ク1530形の先頭連結部に注意喚起スピーカーの設置。

名古屋線ワンマン運転対応改造

2006年9月から2007年10月にかけて名古屋線の1437系がワンマン運転対応工事およびバリアフリー改造を受けて、形式名を1440系に形式変更されている。

配置

2017年現在、配置されている区所は以下の通りである。

電算記号所属
VW31高安
VW32高安
VW33富吉
VW34富吉
VW35高安
VW36高安
VW37明星
VW38明星
VW39高安
VW40明星
VW41高安
VW42高安
VW43高安
VW44高安
VW45高安

2両編成車の運用

大阪線所属車

主に大阪線の快速急行以下の種別で2両単独および他編成併結で4~10両で運用されており、名古屋線には急行の増結車として乗り入れている。

名古屋線所属車

主に名古屋線の急行の増結車および準急普通や、一部は大阪線の急行の増結車として2~6両で運用される。ワンマン運転に対応している1440系はこれらの増結運用に加えて志摩線のワンマン運用に入るが、大阪線では運用されない。


近鉄1620系

1420系列の4・6両編成バージョン(ベースは1437系である)。1994年11月に登場した。1994年から1995年にかけて4両編成5本、1996年に6両編成1本の合計26両が製造され、その後の増備車は5800系に移行している。

電算記号は4両編成が「VG」、6両編成が「VF」。

走行機器

基本的に1437系に準じているが、パンタグラフは電動車に1基ずつの搭載となった。なお、6両編成に組み込まれているモ1650形は2基搭載されている。また、モ1650形とサ1750形の間には簡易運転台と前照灯が設置されている。

配置

2017年現在、全編成が高安検車区に配置されている。1641Fのみが6両編成で、1621~1625Fが4両編成である。

大阪線大阪上本町青山町間の快速急行以下の種別で幅広く使用されている。トイレは設置されていないため、ダイヤ乱れ等を除き、青山町以東および名古屋線には入らない。編成単独および他形式併結の6~10両で運用されている。

改造・更新

基本的に1437系と同じ。


関連項目

近鉄近畿日本鉄道近鉄電車近鉄大阪線近鉄名古屋線近鉄山田線鳥羽線志摩線

近鉄1220系1220系 近鉄1230系1230系

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