テイワズ
ていわず
概要
木星圏を中心に、主に小惑星帯の開発や運送を担う企業複合体。企業名の「テイワズ」とは北欧神話の軍神テュールの別名に由来する。
代表はマクマード・バリストン。
大型惑星間巡航船「歳星」を拠点として、輸送部門を担当するタービンズや工業部門を担うエウロ・エレクトロニクス、銀行・金融も含めて様々な事業に特化した下部組織を複数束ねている。
一方で、治安の悪い圏外圏という環境で成長を遂げた関係上、荒事とは無縁とは言い難く、宇宙海賊等に対する自衛戦力の拡充を行った結果、(ギリギリのところで)法に触れない事業体としての性質をもちながらマフィアとしての性格を強めている。
戦力拡大の一環として独自に入手した厄祭戦時代の設計図から百錬や百里といったモビルスーツの開発・生産も行っており、その技術力・工業力はギャラルホルンにも次ぐ。
また、開発したモビルスーツやその付属部品は複数の企業や組織に対して販売も行われており、組織の資金源の一つとなっている。
組織の規模や保有戦力の存在もあり、ギャラルホルンの影響力が陰りを見せる地球圏外圏では多大な影響力を誇るものの、その影響力はギャラルホルン側も警戒しており、地球圏ではギャラルホルンとの衝突を避ける目的で一企業体として立ち振る舞う。
なお、マフィアと称されているが、組織内の風習などは日本のヤクザに近く、正装として羽織や袴を着用、構成員と認められた者は盃を与えられてマクマードと親子の契りを交わし漢字を当てた名が与えられるなど、独自の習わしがある。
後に鉄華団を下部組織に迎え入れ、彼らがクーデリア・藍那・バーンスタインをアーヴラウへ護衛した際の報酬として得たハーフメタル利権によって事業を拡大させていく。
しかし鉄華団加入以前からの名瀬とジャスレイの不和が顕在化し、これが元でタービンズを失い鉄華団も傘下を離れることになる。
しかし元タービンズの生存者は後継組織として残り、ギャラルホルンに追われる鉄華団を密かに支援。
一連の「マクギリス・ファリド事件」終結後は新生ギャラルホルンや火星連合初代議長に就任したクーデリアと共存関係を築きさらに勢力を拡大している。