ジャスレイ・ドノミコルス
じゃすれいどのみこるす
まっまて!金じゃねぇんならなんなんだ!?詫びか!?だったら、指の10本も100本も詰めてやっからよ!だから。ここは!!
CV:竹内良太
テイワズの専務取締役。
組織の実質的なナンバー2であり、テイワズの直系企業の一つである商社「JPTトラスト」の代表も務める他、ギャラルホルンを束ねるセブンスターズの一角たるクジャン家とも繋がりを持つ。
漢字名は「邪須麗 殿美弧留須」。
装甲巡洋艦「黄金のジャスレイ号」を所持しヒューマンデブリ達を含めたモビルスーツ傭兵部隊(主な使用機体は百錬や百里らテイワズ・フレームMSやブルワーズのマン・ロディ・ユーゴー等)を傘下に持ちその数自体は鉄華団より大きな規模ながら、マクギリス・ファリドに「寄せ集め」と評される程度の練度と士気であり軍隊としての実力はお世辞にも高くはない。
過去にはテイワズの輸送部門も担っていたが、現在はタービンズの名瀬・タービンがその座を継いでおり、女性に関する価値観の相違もあって彼とは反りが合わない。
また、作中でアミダ・アルカから「女を女としか見てない」「タービンズにいる子はみんなあんたみたいな男に使われてた連中」などと言われていた辺り、いかにも男尊女卑な男性至上主義者であることが窺える。
テイワズの幹部達の中でも特に保守的な考え方の持ち主であり、アーヴラウ代表指名選以降躍進を続ける鉄華団と、その兄貴分として鉄華団を庇う名瀬を疎んじ、排除を目論んでいるほか、テイワズのトップであるマクマード・バリストンが名瀬や鉄華団を目に懸けていることにも不満を抱いている。
マクギリスとの密談で将来的なギャラルホルン火星支部の全権委譲を確約された鉄華団の急成長ぶりに対して危機感を強め、イオク・クジャンに彼らにその動向をリークするが、それが厄祭戦時代の遺物であるモビルアーマー・ハシュマルを目覚めさせる結果を招くことになった。
事態終息後も、セブンスターズの中で立場を危うくしたイオクを唆してタービンズを罠に嵌めるように仕向け、イオクによって違法兵器密輸の濡れ衣を着せられたタービンズはイオクの艦隊から攻撃を受けて壊滅し、名瀬も命を落としてしまう。
更に、名瀬の葬儀でアジー・グルミンらタービンズの生き残りや鉄華団の前で手下と一緒になって不謹慎な態度を取るなど鉄華団を追い落とすために様々な手段で彼らを挑発し、それでも鉄華団が動かないと分かると、今度は鉄華団と繋がりの深いラフタ・フランクランドに刺客を差し向けて亡き者にした。
この一件で我慢の限界を迎えた鉄華団はテイワズと縁を切る覚悟でタービンズの弔い合戦を行うことを決意し、ジャスレイも鉄華団を潰す絶好の機会と踏んでイオクと連携して鉄華団を迎え撃つ準備を進め、鉄華団を始末した後に適当な罪状を作り上げてマクマードを失脚させることで自分がテイワズのトップに立つ手筈も整えていく。
その後の鉄華団との戦闘では装甲巡洋艦「黄金のジャスレイ号」で指揮を執り、イオクの合流を待つが……予定時刻を過ぎてもイオクは現れず、戦闘経験・士気で勝る鉄華団に傭兵部隊は次々と撃破され、追い詰められていく。
戦力の50%を失ったところで、部下の提案でマクマードに鉄華団を説得してもらおうと試みるも、マクマードには自分の企みを全て見抜かれていた上に、彼からラスタル・エリオンと取引してイオクが出撃できないように根回ししたことや、テイワズの傘下ではなくなった鉄華団の説得は出来ないことを告げられる。
事実上マクマードから見捨てられたジャスレイはオルガ・イツカに命乞いをしたが、オルガは端から話し合いに応じるつもりは無く、最期は三日月・オーガスの乗るガンダム・バルバトスルプスレクスの超大型メイスによって乗艦のブリッジごと潰され、戦死した。
序盤にて頭や幹部への許可無しに外部組織と契約を締結してテイワズでのし上がろうとするオルガの行動を幹部会で糾弾していたジャスレイが、最終的に自分が見下していたオルガと何ら変わりない行動に走った末に破滅の道を歩んだというのは何とも皮肉なことである。
ジャスレイの死後、彼の協力者であったイオクも最終回でタービンズの仇として昭弘・アルトランドに機体ごと潰され、ジャスレイの後を追うかのごとく命を落とした(ただし、この戦いを最後に鉄華団はアウトローと化していたため、結果は主人公陣営の敗北となり、全体的に見れば決して喜べるものでは無い)。
「戦力の30~40%を喪失」する事は軍事用語上「全滅」といい、この時点で組織的な行動が不可能とされる状態である。
「戦力の約50%を喪失」したこの時点のJPTトラストは、全滅を飛び越えて壊滅状態であり、これは「大規模な増員無しでは部隊の再編制すらも不可能な状態=一から部隊編成し直すのと同じ状態」を意味する。
つまり、部隊の半数を失ったJPTトラストの残存戦力は、命令系統が崩壊して組織的な行動ができず、頼みの綱であった増援も来ることなく帰るべき場所すらも失った状態であるため、部下が「奴ら(鉄華団)皆殺しにする気だ」と怖気づいたのも無理はないと言える。
ラフタを亡き者にしたことを含めたその所業から当然、視聴者からの批判はハンパなく、彼の名前をもじって「ジャスレイ・ドノミチコロス(どの道殺す)」というあだ名が付けられた他、更にはアジーの中の人でさえ、ジャスレイの声を担当した竹内良太氏と飲み会で同席した際に「竹内さんを殺して私も死ぬ!」と言い放ったという
さらにはTwitterで、見ず知らずのユーザーに突然「バーカ!」と暴言まで吐かれてしまった。
ここまで視聴者から非常に激怒されたガンダムキャラクターは40年以上に渡る歴史の中でも珍しい存在である。
何とも凄まじいバッシングを受けた竹内氏ではあるが、本人としては「こういう役を一度はやってみたかった」と役者冥利に尽きるともとれるコメントを残している他、先述のバッシングとは打って変わり、清々しいまでの下衆っぷりを最後まで演じ切った竹内氏の演技を称賛するファンも少なくない。
とはいえ、ジャスレイに限った話ではないが、役者への誹謗中傷行為は立派な犯罪行為であるため、絶対にやめましょう。
関連キャラクター
ニナ・パープルトン、ネーナ・トリニティ …作中での言動によって視聴者のヘイトを買い、名前をイジられたガンダムキャラ繋がり(前者は『紫豚』、後者は『同情の余地はネーナ』)。
ラビニア・ハーバート、マリア・ミンチン(小公女セーラ)…ジャスレイ同様に視聴者から非常に嫌われたキャラクター。セーラに対するいじめが原因で多くの視聴者が激怒し、前述の竹内氏がバッシングされたエピソードと同様にラビニアの担当声優の山田氏と中西氏がカミソリの入った手紙を送りつけられた。竹内氏は前述の通り役者冥利に尽きるともとれるコメントを残しているが、山田氏と中西氏はバッシングを受けショックを受けていた。
蛭川光彦(ウルトラマンメビウス)…主人公側が反抗できない事をいいことに一方的な悪行を重ねるなどやりたい放題した悪党繋がりで、言わば特撮版のジャスレイとも言える人物。こちらに至っては人命までは奪っていないものの(ただし、未遂は起こしてはいる)、ジャスレイの様に明確な報復を受けずに退場したために、視聴者から彼以上のバッシングを受けている(当然、中の人はやりがいを感じるどころか、誹謗中傷に苦しんでしまった)。
牛島若利(ハイキュー!!)…かつて本作と同じ時間に放送されたアニメで竹内氏の演じたキャラクター。ジャスレイとは逆にファンから高い人気がある。ちなみに、ジャスレイが凶行を犯したのは第3期(白鳥沢との戦い)が放送終了したたったの1か月後である。
スタースクリーム(トランスフォーマー) …組織のナンバー2である一方、自身が所属する組織のトップを狙っていた悪役繋がり。但しジャスレイと違ってスタースクリームが所属する組織は主人公達と敵対関係にある(状況によっては共闘したこともある)。また、スタースクリーム本人は、組織のトップに直接下剋上をしかける、自分の行動がかえって主人公側に有利にはたらいてしまうなど、ジャスレイとは正反対なところもある。
アビゲイル(ストリートファイターV)…竹内氏が演じたキャラクターでケツアゴやガタイのいい体型等外見が微妙にジャスレイと似ている。キレやすい乱暴者ではあるもののジャスレイとは違い悪人ではない。なお、アビゲイルの相棒のポイズンは本作でジャスレイと対立関係にあったアミダ・アルカを演じた田中敦子氏が演じている。
信長ガンダムエピオン…中の人繋がりのSDガンダムキャラ。
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