概要
1989年の『リトルマーメイド』から1999年公開の『ターザン』までの10年間を指す。この期間にディズニー社はヒットを連発。特に1994年公開の『ライオンキング』は興行収入9億8千万ドルを記録し、ディズニー・アニメ・スタジオの作品では史上最大のヒット作(当時)となりその繁栄は頂点に達した。
この期間の作品は殆どがブロードウェイミュージカル・スタイルとラブストーリーのものである。特にアラン・メンケン
によって「アンダー・ザ・シー」(『リトルマーメイド』)、「ホール・ニュー・ワールド(新しい世界)」(『アラジン』)等の数々の名曲が作り出され、物語を彩った。また、多くのディズニープリンセスも誕生した。
そして、女性の社会的地位向上や人権意識の高まりによりディズニーの性別、人種や異文化等の捉え方が目まぐるしく変わっていった時代でもある。そのため、ヒロインは徐々に自立し現代的で活動的な女性となっていき(『美女と野獣』以降)、初の有色人種のディズニープリンセスが登場し(『アラジン』)、従来の映画では差別的な描写が殆どだったネイティブアメリカンを善人として描いた(『ポカホンタス』)等、画期的なことが次々と行われた。
作品一覧
『ビアンカの大冒険/ゴールデン・イーグルを救え!』(1990年)