概要
正体不明の海の怪物、UMAの死体として漁師たちによって収集家に売られていた乾燥標本。
ジェニー・ハニヴァーともいわれている。
その正体については「海の司教(シーモンク)」と呼ばれる怪物や、バジリスク、ドラゴンの子などの説があった。
古くからその存在は知られており、幻獣好きにはたまらない書籍であるスイスの博物学者コンラート・ゲスナーの「動物誌」(1558年)にも記載されている。
正体
実は漁師たちがガンギエイやサカタザメなどのエイに切り込みをいれたり、引き伸ばすなどの加工をほどこし作り出した標本で、お土産物として売ることで生計の足しにしていたのである。
目に見える部分は鼻孔である。
ニスなどで固めてあるが、軟骨魚類特有のアンモニア臭がきつい。
同様な加工標本の例は、近代に日本や中国が海外に輸出していた人魚のミイラがある。
余談
- 現在の博物学者でもある荒俣宏がコレクションしていたが、上記のように臭いために妻に捨てられてしまった。
- オカルトRPG『魔天伝説-戦慄のオーパーツ-』では、韮沢靖により北海道の地下都市に出現するインベーダー「ジェニハニバ」のモチーフとして採用された。
- ガロ系漫画家逆柱みぎりのキャラクターのモチーフに使われている。