概要
名前はアメリカ産の野生ウサギ・ジャックラビット(jackrabbit) と、カモシカを意味するアンテロープ(antelope)の合成語。人の声真似が得意で、ウイスキーが好物。
月夜の晩、酩酊した人にだけ見える、と言われる。この伝承の為、長らく「酔漢の目の錯覚」と軽んじられていた。
最近ではウサギの剥製に角をつけた偽者の標本や絵葉書が土産物として売られていたりする…が、見れば完全に鹿など既存の生物の角を使っているとわかるので一種のジョークアイテム。
また、以下の意味では実在するUMAの1つである。
近年19世紀末にウイルスの存在が確認されたことにより、20世紀以降の獣医学書(エキゾチックアニマルや感染症学の分野)の多くにも記載があり、ウイルス性の伝染病により頭に角状の瘤が出来たウサギの屍骸も何度か発見され、「これがジャッカロープの正体か!?」と話題になった。
パピローマウイルス科のウサギ乳頭腫ウイルス(CRPV:cottontail rabbit papillomavirus)によりウサギに良性腫瘍が形成されると、あたかも角が生えたウサギのように見える。(人間には同科のヒトパピローマウイルス(HPV:human papillomavirus)による良性腫瘍の形成もあり、あたかも前腕が樹木のように見えることもある。)
もちろん人の声真似はしない。
また、アメリカにおいてジャッカロープの伝承は原住民の間にはない。
ジャッカロープの目撃情報はアメリカへの移住が盛んになった以降からであり、同科ウイルスの人的移動と伝番の関連が指摘されている。
関連項目
アルミラージ - イスラームの伝承に登場する角ウサギ
ヴォルパーティンガー - ドイツの伝承に登場する角ウサギ
レプス・コルヌトゥス - ヨーロッパの伝承に登場する角ウサギ