概要
X-MENに登場するミュータントの1人。本名:ローラ・キニー。
元々はアニメ『X-メン エボリューション』に登場するアニメオリジナルのキャラクターだったが、その華奢で端麗な容姿から高い人気を獲得することになり、その後原作漫画の方に逆輸入されたという珍しい経歴の持ち主である。
原作版
経歴
ある組織の研究所で生み出されたクローン人間。
生まれたときから名前も与えられずただひたすら戦闘マシーンとして育てられたが、生みの親である代理母のセアラ・キニー博士から「ローラ」の名前を貰ったことで自分の人生を切り開くことを決意した。
だがその人生は過酷なものであった。
裏切りの報復としてキニー博士を殺されてしまい、復讐に狂って研究所関係者全員を惨殺。その後しばらくは娼婦としてニューヨークに隠れ住んでいた。
その後X-MENと邂逅。
当初は敵対していたが後に和解し、一時的にX-MENのメンバーに選ばれたりもした。
ある意味で父親であるウルヴァリンに対しては複雑な感情を抱きつつも好意的に接している。
そして、父の死後は、ウルヴァリンの名と地位を受け継いだ。
能力
クローン元のウルヴァリンとほぼ同等の能力を持つヒーリングファイター。
ウルヴァリンとは違い、手の爪は二本で足の先からもクローを展開できる。
実写版
ウルヴァリンシリーズ最終作の『LOGAN/ローガン』に登場。
本作では10歳くらいの少女という設定であり、ファンにはお馴染みのあのセクシーなコスチュームは身に着けない。残念。
原作とは異なり、ウルヴァリンの遺伝子を利用して作られたデザイナーチャイルドという設定になっている(監督を務めたジェームズ・マンゴールドによると、「ウルヴァリンのDNAをメキシコ人女性の中に挿入して育てられた」とのこと)。やはり、男性から女性のクローンが生まれるのはどう考えてもおかしいと判断されたのだろう。
経歴
アメリカの巨大企業トランシジェン社が保有する、メキシコのとある研究所で誕生。
そこでウルヴァリンと同様、アマダンチウムの移植手術を受けた後、自分と同じような経緯で人工的に生み出されたミュータントの子どもたちと共に超人兵士になるための訓練を受けていた。
しかし、研究所が改良作(恐らくウルヴァリンのクローンであるX-24のことだと思われる)の開発に成功したことや、子どもたちの反抗などによって計画は破綻し、最早無用の長物となったミュータントの子どもたちは次々に殺処分されていき、ローラにもその魔の手が迫ってきた。
ローラは、兼ねてより施設の方針に疑問を持っていた一部の職員の手引きを受け、生き残ったミュータントの少年・少女らと共に施設を脱走、ローラはガブリエラという女性職員の元に身を寄せていたが、ガブリエラが死亡した後はローガンとエグゼビア教授の元で、彼女を亡き者にせんとする追手:ピアースらからの決死の逃避行を繰り広げることとなる。
人物
過酷な人生を歩んできたためか、当初は心を閉ざしており、一切言葉を発しなかった。ローガンらに対しても警戒心を露にしていたが、共に旅をする中で次第に心を開いていき、最終的にはローガンときちんと会話をするまでになった。
生まれてからずっと施設で育てられていたためか、店の飲食物を勝手に食べたり、金も払わずに売り物のサングラスを持ち去ったりと世間知らずな面もある。
基本的にはどこかあどけなさの残る少女だが、自分に対して危害を加えようとしていると判断した相手に対しては普段からは想像もできないような凶暴性を見せる。身を守るためなら躊躇せずに人を殺したりもしていたが、終盤ではそのことに対して苦悩している描写もあった。
演者について
今回ローラを演じたのは、イギリス出身の女優(子役):ダフネ・キーン(日本語吹替は子役の鈴木梨央が担当)。
アクション映画への出演は本作が初めてであり、あらかじめスタント・トレーニングを積んでから撮影に挑んだとのことだが、とてもそうは思えないほどの見事なアクションを披露し、共演者のヒュー・ジャックマンやパトリック・スチュアートらを驚かせたそうである。
また、劇中ではスペイン語を話すシーンがあるが、これも口パクなどではなくキーン本人が喋っている(キーンの母親はスペイン人であり、その関係で彼女は英語だけでなくスペイン語も堪能である)。
マブカプ3
「若い女性キャラを出して欲しい」というユーザーニーズに応えたいカプコンにMARVELが推薦して選ばれた。
機動性のあるトリッキーな攻撃を得意とする反面、扱いに慣れがいるため割と上級者向けである。