概要
ペルソナシリーズのうち、女神異聞録ペルソナ、ペルソナ2罪・罰の3作において、ゲームの導き手である人類のポジティブマインドの化身フィレモンと並び、重要な役割・設定を担う存在。
人類のネガティブマインドの化身。人の心が持つ光と影、そして無限の可能性までもを知り抜いたうえでその何もかもを嘲笑う、執拗かつ底無しな悪意の具現である。
「人は完全な存在となり得るか」という命題について、相棒にして宿敵にして半身であるフィレモンと尽きぬ議論を交わしており、肯定派のフィレモンが人類の営みを見守り続けるのに対して、否定派である彼はより積極的に人類を破滅に導くことで人は完全な存在になどなり得ないことを証明しようとする。
人の心の海より出でし彼が、地球外の神性存在であるニャルラトホテプを名乗るのは、かつてとある作家と邂逅した際に、その発想の中にある邪神の一柱があまりに己の在り様と似ていることに感心したため、とされている。
上述の形で、公式によって「クトゥルフ神話に登場する彼の邪神とは別物」であると言明されており、千の化身によって如何なる設定をも呑み込む『ニャルラトホテプ』の名を冠するキャラクター群の中では異色の存在でもある。
ペルソナ版
神取鷹久及び城戸玲司専用ペルソナとして3種類の姿が登場した。
ペルソナ2版
ラスボスとして本格的に辣腕を振るうこととなった本作では、は罪と罰の両方に無数の化身が登場している。
基本形態
杖を持ち、スーツを着た男性の姿。モチーフはおそらくナイ神父。
『罪』の終盤にて本丸公園に現れ、珠閒瑠市の限られた人々だけが世界の滅亡から救われ楽園に行けるとする新興宗教を啓くことで街の混乱を加速させる。
第2形態
『罪』におけるジョーカーのペルソナ。
グレートファーザー
罪における最終ボス。淳の父親に扮していた噂パパを中心にPTメンバーの父親の姿をした化身がトランスフォームした姿で、そのインパクトは抜群。
第3形態・ゴッド神取
『罰』における神取鷹久のペルソナ。
無謀の神
リメイク版アディショナルシナリオに登場する化身。真・女神転生Ⅱ等に登場する姿と同じものである。
モチーフは名称のとおり無貌の神だが、デザインについては、同じく化身の一柱である「夜のゴーンツ」から採られている。
第4形態・月に吠えるもの
『罰』における最終ボス(第1形態)。モチーフは名称のとおり月に吠えるもの。
この姿自体は『罪』のEDでも見せていたが、『罰』でようやくボコれるようになった。
第5形態・真の姿
罰における最終ボス(第2形態)。モチーフは”奴”が最も頻繁に自己の異名として用いていた這い寄る混沌と思われる。
「これこそが真の姿」「この姿を晒させたのはお前達が初めて」とRPGラスボスのお約束な口上を吐くが、そもそも「ニャルラトホテプ」という名と性質自体が”奴”にとっては仮面のようなものであり、どこまで信じたものかは疑問である。
さらに「時間城の伯爵」「ヒトラー総統」「聖槍騎士団」「ラストバタリオンの兵士達」等々、登場キャラクターにはニャルラトホテプの化身と思われるもの、化身が登場している。