ステーチキン(スチェッキン)式全自動拳銃の通称。
Автоматический пистолет Стечкина/略称АПС(APS)。
1940年代からイゴール・ヤコブレヴィチ・ステーチキン技師が開発を始め、1951年、主に戦車兵の護身用としてソ連軍に採用された。
1970年代には、АПСにストックとサプレッサーを装着可能としたАПСБ(APB)が、内務省特殊部隊向けに開発された。ストックはホルスターとしての機能も備えている。これはカービン・タイプのC96を意識したモデルと考えられる。
実包は9×18mmマカロフ弾を使用し、装弾数20発。
全長225mm、重量1220gという大型拳銃で、600発/分で連射が可能。
個人携行装備としては大き過ぎ、軍の装備からは除籍され予備保管にまわされた。
ソ連崩壊後の1990年代、凶悪化する犯罪組織に対し、ロシアの治安機関はマカロフPMでは非力だがアサルトライフルでは威力があり過ぎると考えた。
サブマシンガンはWW2の頃で開発が終了していたため、替わりに保管されていたAPS拳銃を調達して装備した。
現在はPP-2000に更新されつつある。