概要
胸甲こと所謂ブレストプレートの派生型。
鎧をつけた勇ましい女性キャラクターは数多く、その鎧の姿も多様であるが、
だいたいの場合、胸の部分はおっぱいアーマーと言える状態になっている。
激しく動いても乳房が必要以上にゆれて擦れないようにこの形状になっていると思われる。
なお、ビキニアーマーと同じく歴史上実際に用いられたものではないが、こちらのほうが急所を守っている分「もっともらしい」といえばもっともらしいかもしれない。
というのも、この形状の鎧でないと、
あまりにも無骨な甲冑では、体格から女性らしさを表現するのは難しいため、
ある意味で、女性らしさの強調でもある。
おっぱいアーマーが好きな人もいれば、
リアリティある鎧が好きな人もいる。でもリアリティさを追求すると、
貧乳になりかねない。
←おっぱい強調鎧の例/リアリティ鎧の例→
のように、ファンタジーなどの創作上、おっぱいアーマーの存在は必須とも言えるが、
書き手によってその姿は様々。
リアリティを追求していてもセクシーに、可愛さも見せる事は十分に可能である。
また、昨今のサブカルチャー発祥というわけでもなく
(隆盛は間違い無く現代のファンタジー創作での採用であろうが)、
北欧神話のヴァルキリーやギリシャ神話のアテナの古い像や絵などには、
鎧姿でありながら、堂々ときちんと胸が強調されているようなものも多い。
また、アテナの鎧など、堂々と豊満な胸に乳首まで付けられているものまである。
こうしたものは、きちんと兜まで被ってしまっているため、
つまりおっぱいアーマーでないと女性だと分からないからだろう。
わざわざ乳首までつけるのは、女性らしさの強調である。
実際のところどうなのか
もっとも、まんざら歴史上存在しなかったわけではなく、
さすがにこのように露骨なおっぱいアーマーではないが、
胸の膨らんだ女性の鎧というものは、日本の鎧に実在する。
(ただし、本当に彼女が使ったものかの確証は無い)
鶴姫の鎧を調べて見ると良いかもしれない。
だが、現存する”女性用のおっぱいアーマーのある鎧”が、まず無いのは、
戦場に女性が出る事がほとんど無かったこともあるが、
わざわざ女性用のものを作る必要が無いからである。
戦死した夫の鎧を纏って戦場に乗り込んだという女性もいる辺り、
男性が使っているものをそのまま身につけるだけで十分であり、
おっぱいアーマーにして胸を膨らませれば、その分重くなってしまったりする。
そうした事を考えると鶴姫の鎧は非常に特異的な例と言える。
剣道やなぎなたの防具では
現代版の鎧とも言える、剣道やなぎなたの防具だが、
胴の部分など、女性と男性では体格が大きく異なる。
しかし、わざわざおっぱいアーマーとするほど、胴を改造せずとも、
ほとんどの女性が普通に防具を身につけ試合ができる。
巨乳と言われる女性クラスだと、さすがに胴から胸部分がはみ出ることもあるらしく、
その場合は少し大きめの胴を着ける。
弓道の胸当て
おっぱいアーマーと取るかどうかは受けて次第だが、
身を守る装具としての防具であるのは確かである。
弓から矢を放ったとき弦が胸に思い切り擦れたら、
胸が大きければ大きいほど一大事になるため、女性は必ず、どんな装束、
(例えば正月や成人式の振り袖姿で弓道をするとき)も、
必ず胸当てをつける。
たとえ、胸がぺたんこな子でもつけなければならない。
おっぱいアーマー、つまりこれが鎧であると言えるかどうかは、やはり意見が分かれそうだが、このあたりは艦隊これくしょんの空母娘あたりを見るのが早そうな気も。
フェンシングではー、
チェストプロテクター
フェンシングの女性用チェストプロテクターは、
このおっぱいアーマーそのものの姿をしていたりする。
戦で用いるものではないが、現在にもおっぱいアーマーは存在している(ともとれる)。
本当に、激しく動いても乳房が必要以上にゆれて擦れないようにこの形状になっているらしい。(もちろん防具としての役割もある)