概要
シシボイジャーをベースに、腕にホウオウボイジャーのブースター、背部にホウオウボイジャーの上部とホウオウステーション、足に発射台であるホウオウベースが合体し頭部も専用の物(兜)に変更。そこへ更に他のメンバーのキュータマが各部に合体して完成する巨大ロボ。
基本配置としては、シシが胸、サソリが左前腕部、オオカミが左太もも、テンビンが右脛、オウシが右太もも、ヘビツカイが左脛、カメレオンが左上腕部、ワシが左上腕部、カジキが右上腕部、リュウが右肩、コグマが左肩、ホウオウが頭上となっている。これ以外のフォーメーションは未登場。
合体しているボイジャーは4機のみだが、キュウレンジャーの力の源と言うべきチェンジキュータマが全て結集しているためか今までのロボを上回るパワーを発揮する。
全身のキュータマが目に付く一方で素体の合体構造は相変わらずシンプル。要は四肢パーツがホウオウボイジャーの物へ置き換わったキュウレンオーの背中にギガントホウオー本体がくっ付いて完成しており、大まかにはリュウテイキュウレンオーと余り変わらない。
操縦には全員搭乗する必要はなく、最低限ベースとなるボイジャーのパイロットであるシシレッドとホウオウソルジャーの2名だけでも十分戦闘行動が可能。しかし、人数が少ない分各パイロットに掛かる負担は大きい様で、ラッキーは「2人で動かすのはちょっとキツい」と零している。
全員が搭乗した場合は、各部の操縦をその部位に搭乗しているメンバーが担当する為に一人一人の負担が軽減されて反応速度も上昇する。その分全員の一糸乱れぬ連携が必要になるが、ソルジャーの的確な指示によってそれを可能としている。
その他コクピットへの直接攻撃もキュータマコクピットを一旦分離させて回避したり、同じく各部のキュータマコクピットを分離させ対応するキュウボイジャーを呼び出しての一斉攻撃も行える。
必殺技は、手部分のブースターから9999℃の炎を噴射する『キュータマジンメテオブースター』と、全身のコックピットから12発のチェンジキュータマ型のエネルギー弾を直列状に放ち敵をキュータマ状のエネルギーフィールドに閉じ込めて爆破する『キュータマジンアルティメットメテオブレイク』。
余談
- 前述の通り、「キュータマだけ全部乗せ」と言う良くも悪くも思い切ったデザインコンセプトの為、玩具ではキュータマだけ分離したキュウボイジャーが盛大に余ってしまうのだが、少なくともミニプラではリュウボイジャー以外のキュウボイジャー(所謂『手足組』の九体)は両前腕部のブースター・翼部分各四門と二箇所、両足の踵部分、バックパックと化したギガントホウオーの太腿部分の合計十箇所にマウント出来る様になっている。
- また、「両腕に手首あるいはそれに準ずるパーツが殆ど存在せず砲撃武装(本機の場合は実質的に火炎放射器だが…)となっているロボット」は戦隊ロボの歴史の中では本機が初めてと推察される。
- 全身のキュータマが目の様に見える事や『マジン』と終わる名から、こちらは“アルゴ船”の間接的な由来である英雄にして百目の巨人、“魔神アルゴス”がモチーフと思われる。また300年前に多くの英雄達を乗せて旅立ったアルゴ船=ホウオウボイジャーを組み込んだ本機へ、12人の救世主が乗って戦うと言うのはある種の感慨深さを覚える。
関連タグ
キュータマ…キュウレンオーと異なり、合体する配置が決まっている物と思われる。配置については当記事内を参照。
トッキュウレインボー…「コアパーツだけ全部乗せ」と言う「良くも悪くも思い切ったデザインコンセプト」が共通。
ただし玩具版の出来が悲惨だったこちらと違い、キュータマジンはプロポーションやミニプラ版での可動域確保等の大幅な改善点が見受けられる。
仮面ライダーエクストリーマー…アルゴスの名を持つ人物が100個の目玉型アイテムの力を用いて変身した、魔神アルゴスをモチーフとする戦士。しかし、代わりに英雄としての姿と力を捨ててしまっており、結果全ての生きる者に害を齎す存在と化してしまった。